作曲 レハール
台本 レオン、シュタインの合作
初演 ウィーン
演奏 2005年メルビッシュ音楽祭管弦楽団、合唱団
指揮 R.ピープル
出演者 M.デ・アレラーノ(s)
Mハウスマン(Br)
E.シュタルツインガ−(s)
H.セラフイン(T)
<メルビッシュ音楽祭>
メルビッシュはブルゲンラント州北部にある、絵のように美しい小さな町で、ウィーンにも近く、パンノニア平野にあるヨーロッパ最大の草原の湖、ノイジードラー湖畔にある。
古典的なオペレッタの伝統と文化を守ることに力を注いでいるところから、マスメディアでは「オペレッタのメッカ」と称されることも多い。観客席は6000人を擁し、どの客席からも舞台だけでなく、湖周辺の素晴らしいパンノニア平原が良く見渡せる。これまで20万人の観客が訪れ、この町でしか味わえないオペレッタを目と耳で満喫した。全ての点で芸術性が高いことが、メルビッシュ音楽祭に今日の地位をもたらした。国際的に評価の高い音楽祭で、オペレッタファンにとっては絶対に見逃せない。
2005年のメルビッシュ音楽祭は、初演百周年を迎えた『メリー・ウイドウ』を取り上げた。
二千回以上『メリー・ウイドウ』を指揮したというビーブルは経験があってはじめて到達できるものなのだろう。老巨匠はあの歳にしていまだ進化し続けているのだ。
もちろん細部を言えば、大変残念なことに一部の歌手の歌唱力には問題を感じるし、オーケストラのアンサンブルが乱れている部分も少なくない。しかしこの演奏は音楽作りという点において、ウィーン・スタイルで演奏された『メリー・ウイドウ』の一つの規範になるに違いない。
以 上