1.球石合成アンプその後
昨年 10月末の土曜日は「出番」なのにあいにくの台風でしたが、めげずに体力 のない私が運搬できる重量限界の、球の音を出したい自作「球石合成アンプ」、半導 体アンプにありうる破壊覚悟の改造「自己責任スピーカ」を持ち込み、デモさせて戴 きました。
当日、音は一応出て辛うじて音楽にはなったものの甚だ不完全な状態にて、皆 様にはご迷惑をお掛けしたことを深く反省しております。 しかし、ここまで漕ぎ着 けて断念するのは残念、その後半年間さらに改良を続けて、若干でも前進したつもり でおります。 なお、アンプはまだ試作実験中にてバラック状態、不細工な外観をお 許し願います。
そのような経過にて、今回は懲りずに再挑戦させて戴くことにしました。
しばらくの時間皆様のお耳を煩わしご辛抱を願う次第にて、まことに恐縮に存 じます。
2.改良した部分
オリジナル回路によるアンプは球と石の長所を活かし、且つ回路の簡素化を 狙いましたが、前回は調整不十分な状態にて失礼しました。 その後種々の音質向上 策を施し、ある程度の効果を得て、基本設計は正しいとの確信を得ました。
しかし自作の管球式アンプと比較すると、解像度では優れるけど歪み感が残っ ており、入力部分をすべて真空管回路に変更して音質的にスッキリさせる改造を進め ています。
以下は球石合成アンプおよびケーブル/ネットワーク/スピーカの改良点です。
○ アンプ内部のパワー Tr 駆動真空管を変更して、歪み感を軽減しました。
○ アンプ内部のパワー Tr まわりの配線、アンプ出力端子〜ネットワーク〜 ユニット
間ケーブルをすべて太いものに交換し、音のクリアーさを向上させました。
○ ツイータは付帯音を減らし、ネットワークにバランス加減の切り替えを備えました。
○ 市販のシースルー・パラコードを裂いて音質を改善しました。(これ本当ですよ。)
3.お聴き戴く CD
私が選んだバロックおよびフュージョンです。 どうぞおくつろぎ下さい。
(1) J. S. Bach "Well-Tempered Clavier Vol.2" Prelude and Fugue
No.7 in E flat major. BWV 876 (2:34/2:04)
No.9 in E major. BWV 878 (3:22/2:38) (Helmut Walcha/ Cembalo)
(2) Larry Carlton "Discovery" 1987 MCA Records 32xD-766
8. A place for skipper (4:43) 9. Her favorite song (1:56)
(3) J. S. Bach "Sonate C-dur fuer Floeteund Continuo" BWV 1033
Andante,Allgro/ Adagio/ Menuetto ADD CD 50-401 1986
(4:26/1:45/2:45) Peter-Lukas Graf
(4) David Benoit "Urban Daydreams" Don Grusin/ David Benoit
8. Looking back (5:10) GRP VJD-1203 1989
9. Seattle Morning (2:08) 10. As if I could reach rainbows (3: 53)
以 上