ステージ上のエクスタシー
2008/07/12 AAFC例会資料
担当 : 佐藤 久男


  TVでステージを放映するようになり、出演者の顔が大写しされることが多くなりました。
実際の演奏会場では離れていたり向きが替わったりで双眼鏡でも使わないと細かい表情は分かりません。

  演奏の際、感情を込め表現を豊かにするため演奏者によっては、顔の表情を大きく変え忘我のエクスタシーに浸っている演奏者がいます。良い演奏をするためで顔を聴衆に見せる訳ではありませんが、程度によっては興ざめする場合もあります。
演奏者は自分では見られないのですから分からないでしょうが、TVで大写しされる顔を見せられる聴衆にとっては必ずしも有り難いとは限りません。

演奏中に興に乗ると声やうなり声を上げ、レコードに録音されているというのは昔のカザルスのレコードには良くありました。

  TVの場合、カメラが上手く処理してくれれば良いのですが、これでもかと大写しするのは悪趣味です。中にはこれが良いのだという人がいるのかも知れません。

目を瞑って聴けば問題ないのですが、折角の映像が入っているのですから見たくも無いのを我慢する以外にありません。

文句をいいたのですが、演奏は素晴らしいので聴かざるを得ません。下手なら無視すれば良いのですが名演奏なだけに気になります。

  今日は世界を代表する内田 光子さんの演奏でモーツアルトのピアノ協奏曲を見て? 頂きます。

モーツアルト ピアノ協奏曲 第13番

ピアノと指揮   内田 光子
カメラータ・ザルツブルク 
2001年 モーツアルテウム大講堂

以 上