信時潔作曲・北原白秋作詞 指揮本名徹次 オーケストラ・ニッポニカ
2003.10 紀尾井ホールライブ録音 MITENWALD
1940年の奉祝行事の為に書かれた。作詞は北原白秋による雄渾なもの、全8章からなるカンタータ。カムヤマトイハレヒコの軍団が九州南部から海路にて大坂付近に上陸するまでのいわゆる神武東征を主題としている。入手可能な2600年奉祝曲は努めて聴いたがこれが最も格調高い。今回は1~3章、7~8章の30分のみを演奏します。
第1章 高千穂 7:17
アマテラスから地上に遣わされた末裔が長く住む日向の国の高千穂の良さを称えるのだが、日本を治めるのにはもっと東へ向かうべしと歌う。
第2章 大和思慕 2:20
まだ見ぬ大和の国への憧れを歌う。
第3章 御船出 7:13 カムヤマトイワレヒコの軍団が海道にて東征に向かう。
第4章 御舟謠 8:57 臣下が言葉の呪力により旅の安全を祈願する。略。
第5章 速吸と兎狭 5:25 これは地名です。 今の佐賀関海峡と大分の宇佐地方。
亀の甲に乗り釣りをしていた国の神が道案内をして今の大分に着く、そこで
しばし滞在する。略。
第6章 海道回顧 4:22 宇佐に滞在後 筑紫の国に1年、安芸の国に7年吉備の国に
8年おり、ゆっくり東を目指す。略。
第7章 白肩の津上陸 3:39 難波に上陸、ついに強敵と戦う。
第8章 天業恢弘 8:12 神話では陸路大坂から大和を目指すのだが、作詞・作曲とも
2部、3部でその道のりを描く予定で過程は省略し、いきなり初代神武天皇が
大和で即位して日本が建国される。