年末のジャズの締めは

『マイルス・デイヴィス』!!

AAFC例会資料

2010/12/26

担当 :鯉渕 幸也


   JAZZ MASTERS VINTAGE CORECT1ON (1958~1961)
当セッションは、全てアメリカのTV放送用にスタジオで製作されたジャズフィルムで収録された14曲の中で、前半の8曲は1957年12月8日、THE SOUND OF JAZZとして放映された。
出演ミュージシャンの顔ぶれ、演奏場面の演出、曲目の選定など、TVジャズ番組として画期的な演奏場面を開いたと評価された。即ち、新旧の演奏者たちを一同に会して6グループに分け、
ブルースを中心にそれぞれの演奏スタイルの特色を平易に楽しく表現した。 各出演者は普段着のままで、スタジオ内で自由に交流し、⑦で見られるような、ビリー・ホリデイの歴史に残る名場面を記緑されている。

   1959年4月2日に、ニューヨークのスタジオ61においてアーマッド・ジャマル・トリオと
ベン・ウェブスターのセクステッドの演奏を録画したが、⑨~⑫の4曲が、JAZZ FROM STAJIO 61
として放映されたもの。 マイルス・デーヴィスをフィチュアーした⑬と⑭は同日録音されたらしく、続けて放映されたらしい。 演奏者たち・・・某ジャズ評論家が「CDはマイルスものだけを買え ばいい!」と書いているのを読んだことがあるが、当アルバムに出場するバーソネルズたちは当代の超一流のプレーヤである。
   以下、本日紹介するナンバーについて列記すると、アーマッド・ジャマル(マイルスが自分の楽団に
入って欲しかったピアニスト)、ペン・ウェブスター、マイルス・デーヴィス、ジョン・コルトレーン、
ジエリ一・マリガン、ギル・エヴァンス、等々・‥
ベン・ウェブスター・セクステット、マイルス・デイヴィス・クインテット、ギル・エヴァンス・ ジャズオーケストラの圧倒的な演奏とギル・エヴァンスの指揮振りが新鮮。 そして、フィーチャアリングされているマイルスの「眼光」と「ソーホワット」に痺れる。
なお、時間が取れなかったが、ビリーホリデイの姿(42歳)は美人であるが大変衰えが激しい。
マル・ウオルドロンの「オール・アローン」の主人公であり・‥ジヤツキイー・マクリーンの泣きのサックスの主人公の姿に歴史的記録媒体の素晴らしさを味わった次第。
ただ、当時の、特に録音技術には稚拙なところがあり、画面と音が一致しない場面がいくつかあったものの、50年前の生の演奏振りに発表した私自身が感激しています。またこのソフトを、なんと30年 間も眠らせていたことにもビックリ。
その他、カウント・ベイシイ他の演奏振りが満載されているとは、ありがたい。
年末の発表を担当させていただき感謝しています。

  以 上