Jacqueline du Preを偲んで 
(その1/2)

(私の映像コレクションから ①)

AAFC例会資料

2011/5/8

担当 : 霜鳥 晃

 

エルガー作曲 チェロ協奏曲 ホ短調 作品85

①  映像 (デュ・プレの生涯) BBC 1989年製作 (NHK放映)・・・ (20分)
②  聴き較べ   指揮      管弦楽団     録音    年齢  ・・・(10分)
   カザルス: エードリアン・ボールト BBCso  1945年MONO  69歳  CD/EMI
   デュ・プレ: ジョン・バルビローリ  ロンドンso 1965年ST  20歳 CD/ EMI
③  LPでの鑑賞 (演奏者:同上)(残り時間により第2,3楽章省略します)
  第1楽章 Adagio-Moderato  ・・・・・・・・( 8:00)
  第2楽章 Lento-Allegro molto ・・・・・・( 4:34)
  第3楽章 Adagio      ・・・・・・・・・・・・( 5:14)
  第4楽章 Allegro ma non troppo ・・・・・(12:19)      (TL30分)

ジャクリーヌ・デュ・プレ の略歴
  1945年 音楽好きの父とピアノと声楽を学んだ母の次女としてオックスフォードに生まれる。
   3歳  チェロの音に魅せられ、4歳の時から3/4サイズのチェロを弾き始め天分を発揮する。
   5歳  ロンドン・チェロ・スクールに通う。
  10歳  ギルドホール音楽学校でチェロの名教師ウイリアム・プリースに師事する。
  11歳  ロンドンの国際チェロ・コンクールで優勝。
  15歳  ギルドホール学校を卒業。金メダルとエリザベス女王特別賞を贈られる。
  16歳  匿名のファンから1673年製のストラディヴァリウスを贈られる。
      ロンドン ウィグモア・ホールにて初デビューし絶賛される。
  17歳 パリでトルトゥリエ、スイスでカザルスの指導も受ける。
本格的活動期間(10年余) (詳細は次回)
  27歳 3月 ニューヨークでバーンスタイン指揮、ズーカーマン、ニューヨークpoとの共演でブラームス
      
の「二重協奏曲」を演奏予定であったが、当日演奏会場で、手の感覚を喪失、数千人の聴衆
      の面前で演奏不能となる。
  27歳 4月 大阪国際フェスティヴァル主催のコンサートでイギリスco,バレンボイム、
      ズーカーマン等と共に初来日したが「右手疾患のため」演奏会はすべてキャンセルされた。
      新聞では右手首の腱鞘炎のためと報道された。
闘病生活 (14年間)
  27歳 秋 病気は次第に進行し、「多発性硬化症」と診断される。中枢神経をを冒す
      原因不明の難病で、治療法は発見されておらず、コーチゾンとかステロイドなどの対症薬が
      用いられたにすぎず、四股の麻痺、歩行困難、失明、意識障害など様々な症状が現れる。
      チェロ界からの引退、松葉杖を使って歩くから車椅子による療養生活 後身へのチェロ指導。
  33歳 「ピーターと狼」のナレーションを受け持つ録音を行う。
1987年10月19日 (42歳)ロンドンの自宅で亡くなる。恩師プリースも臨終を看とる。

   以 上