先日武蔵野音楽大学楽器博物館に 会員のみなさまと見学に行きました。 鍵盤楽器のコレクションの
CDがあったらよいのにと 皆さんが話していました。 そこで鍵盤ではなくラッパですが 浜松市楽器
博物館のCDをきいてみましょう。
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LMCD-1835 2006年7月
アクトシティー浜松音楽工房ホール |
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演奏 神代 修 (トランペット)
小倉貴久子 (ピアノ 1874年 エラール製) |
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トランペットは 3000年前からあったということです。 ラッパは喉・口・手の形にも左右されるのでとても難しい楽器です。
1曲目は18世紀のもの。 モーツアルトが生まれる18年前の物です。 幼少期にモーツアルトは初めてトランペットの音を聞いたとき 青ざめて座り込んだという話ですが(きっと下手な人の音)
この演奏はみなさまのお耳にかなうと思いますので 椅子から落ちないでください。
● ナチュラル・トランペット J・G・シュミート(シレジア)1738年 上段右端
トランペット教本より 1番 F・G・A・ドーヴェルネ 1:43
● スライド・トランペット C・ベイス(ロンドン) 1834~49年 上段左端
トランペット教本より 20番 F・G・A・ドーヴェルネ 0:46
● ストップ・トランペット デユボワ&クトユリエ(リヨン) 1835年頃 2段目左端
トランペット教本より 9番 F・G・A・ドーヴェルネ 1:32
以下コルネットですがみな形が違います。この楽器の直接の起源は、ポストホルンです。
ルイアーム・ストロングがジャズに使っているのが有名です。 体の小さい吹奏楽者はトランペットより扱い易いということです。
● コルネット F・W・ヴェルニケ(ベルリン)19世紀後半前期 2段目中
ヴォカリーズ S・V・ラフマニノフ 3:33
● コルネット I・フィスク(ウオーチェスター アメリカ)1873~87 下段左端
私のお父さん G・プッチーニ 1:58
● コルネット H・ディスティン(ロンドン) 1830~70年 下段左より2っ目
ヴェニスの謝肉祭 J・B・アーバン D・ハンスバーガー編曲 8:44
● ポケット・コルネット ディスティン(ロンドン) 1862~68年
グリーンスリーブス イングランド民謡 左より3っ目 1:47
信号ラッパ
● ビューグル H・キート(ロンドン) 9世紀後半 3段目左より2っ目
ポストホルン・ギャロップ A・ケーニッヒ S・P・V・レーヴィン編曲 1:57
おまけ 映画「地上より永久に」でモンゴメリー・クリフトが信号ラッパで吹く音の吹き替えは?
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/FROM%20HERE%20TO%20ETERNITY.htm
● キー・ビューグル E・G・ライト(ボストン) 1850年頃 3段目右
夢見る人 S・C・ホスター 2:13
サクソルン(saxhorn)は、1843年頃にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案された一連の金管楽器群。 当初は7種類が製作され、これらは全て円錐状の管を持ち、サクソフォーンと同様に音色の統一が図られており、また、その全てに3つのピストン式の弁(バルブ)が持たされた。
● コントラルト・サクソルン A・サックス(パリ) 1844年 3段目左
夢のあとに G・フォーレ 2:52
● オーバー・ザ・ショルダー・サクソルン(ソプラノ) 作者不詳 フィラデルフィア 19世紀中頃
ホーム・スイート・ホーム H・R・ビショップ 右下 2:56
ホルンと名前が付いていますが ビューグル属です フリューゲルは翼という意味だそうです。
● フリューゲルホルン O・M・リート(インクライス ドイツ)1900年頃 2段目右
ヨハン大公のヨーデル オーストリア民謡 1:30
最後の曲に入る前に フレンチホルン 演奏者 聞き比べ LPとCDで。
W・A・モーツアルト ホルン協奏曲 4番第二楽章
● フレンチホルン デニス・ブレイン(1957年パリにて事故死 36才)
カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 LP録音時不明 AA-8349
● フレンチホルン ペーター・ダム(1937年生)
サー・ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
録音 1988年 ロンドン セント・ジョンズ・チャーチ UCCP―9035
長じたモーツアルトは トランペット協奏曲を書いたとのことですが 楽譜は残っていないそうです。
では モーツアルトが この演奏を聴いたら・・・。
● 長管トランペット(F管) F・J・シュトバッサー(グラスリッツ オーストリア)
1880~90年 上段中
ロマンツエ E・タール編曲 4:39
以 上