19世紀のトランペット

[浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ11]

AAFC例会資料

2011/8/28

担当 :藤井 千惠子



先日武蔵野音楽大学楽器博物館に 会員のみなさまと見学に行きました。 鍵盤楽器のコレクションの
CDがあったらよいのにと 皆さんが話していました。 そこで鍵盤ではなくラッパですが 浜松市楽器
博物館のCDをきいてみましょう。

 

LMCD-1835  2006年7月

アクトシティー浜松音楽工房ホール

        

演奏  神代 修    (トランペット)  

     小倉貴久子 (ピアノ 1874年 エラール製)

   

トランペットは 3000年前からあったということです。 ラッパは喉・口・手の形にも左右されるのでとても難しい楽器です。  
1曲目は18世紀のもの。 モーツアルトが生まれる18年前の物です。 幼少期にモーツアルトは初めてトランペットの音を聞いたとき 青ざめて座り込んだという話ですが(きっと下手な人の音) この演奏はみなさまのお耳にかなうと思いますので 椅子から落ちないでください。


● ナチュラル・トランペット J・G・シュミート(シレジア)1738年  上段右端 
     トランペット教本より  1番    F・G・A・ドーヴェルネ     1:43

● スライド・トランペット  C・ベイス(ロンドン)  1834~49年 上段左端   
     トランペット教本より 20番    F・G・A・ドーヴェルネ     0:46

● ストップ・トランペット  デユボワ&クトユリエ(リヨン) 1835年頃 2段目左端
     トランペット教本より  9番    F・G・A・ドーヴェルネ     1:32

 以下コルネットですがみな形が違います。この楽器の直接の起源は、ポストホルンです。
ルイアーム・ストロングがジャズに使っているのが有名です。 体の小さい吹奏楽者はトランペットより扱い易いということです。

● コルネット        F・W・ヴェルニケ(ベルリン)19世紀後半前期 2段目中
     ヴォカリーズ            S・V・ラフマニノフ       3:33

● コルネット     I・フィスク(ウオーチェスター アメリカ)1873~87 下段左端
     私のお父さん       G・プッチーニ               1:58

● コルネット     H・ディスティン(ロンドン) 1830~70年  下段左より2っ目
     ヴェニスの謝肉祭     J・B・アーバン D・ハンスバーガー編曲  8:44

● ポケット・コルネット  ディスティン(ロンドン) 1862~68年 
     グリーンスリーブス    イングランド民謡   左より3っ目     1:47

     信号ラッパ
● ビューグル       H・キート(ロンドン) 9世紀後半   3段目左より2っ目
     ポストホルン・ギャロップ A・ケーニッヒ S・P・V・レーヴィン編曲 1:57

おまけ 映画「地上より永久に」でモンゴメリー・クリフトが信号ラッパで吹く音の吹き替えは?
       http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/FROM%20HERE%20TO%20ETERNITY.htm

● キー・ビューグル       E・G・ライト(ボストン) 1850年頃 3段目右
     夢見る人         S・C・ホスター              2:13

サクソルンsaxhorn)は、1843年頃にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案された一連の金管楽器群。 当初は7種類が製作され、これらは全て円錐状の管を持ち、サクソフォーンと同様に音色の統一が図られており、また、その全てに3つのピストン式の弁(バルブ)が持たされた。

● コントラルト・サクソルン   A・サックス(パリ) 1844年    3段目左
     夢のあとに        G・フォーレ                2:52

● オーバー・ザ・ショルダー・サクソルン(ソプラノ) 作者不詳 フィラデルフィア 19世紀中頃
     ホーム・スイート・ホーム H・R・ビショップ  右下         2:56

   ホルンと名前が付いていますが ビューグル属です フリューゲルは翼という意味だそうです。

● フリューゲルホルン   O・M・リート(インクライス ドイツ)1900年頃 2段目右
     ヨハン大公のヨーデル   オーストリア民謡              1:30

最後の曲に入る前に フレンチホルン 演奏者 聞き比べ  LPとCDで。
     W・A・モーツアルト  ホルン協奏曲 4番第二楽章

● フレンチホルン  デニス・ブレイン(1957年パリにて事故死 36才)
     カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団  LP録音時不明   AA-8349

● フレンチホルン  ペーター・ダム(1937年生)
     サー・ネヴィル・マリナー指揮
         アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
         録音 1988年 ロンドン セント・ジョンズ・チャーチ  UCCP―9035

長じたモーツアルトは トランペット協奏曲を書いたとのことですが 楽譜は残っていないそうです。
では モーツアルトが この演奏を聴いたら・・・。

● 長管トランペット(F管)  F・J・シュトバッサー(グラスリッツ オーストリア)
     1880~90年  上段中
     ロマンツエ          E・タール編曲               4:39

以 上