1。ヨーゼフ・ハイドン「トランペット協奏曲 変ホ長調」-全3楽章(18 : 34)
(カデンツァ:カールハインツ・シュトックハウゼン)
マルクス・シュトックハウゼン(tp)
ベルリン放送交響楽団 /カールハインツ・シュトックハウゼン(cond)
独アカンタ 23 543(1985 - ベルリン録音)
トランペットを演奏するマルクスは、ドイツを代表する現代作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼン(1928- 2007)の息子。カールハインツは、息子のためにカデンツァを書き指揮までやっている。ロジェ・デルモット以下、テクニックの上手い奏者は多いが、アナログ録音の新しさとカデンツァの面白さで本盤を取った。
2。W・A モーツァルト 「ホルン協奏曲第3番 変ホ長調」-全3楽章 (15 : 35)
(カデンツァ:ペーター・ダム)
ペーター・ダム(hn)
ドレスデン・シュターツカペレ /ヘルベルト・ブロムシュテット(cond)
独シャルプラッテン 64 006(1974 - ドレスデン録音)
演奏では やはりデニス・ブレイン&カラヤン盤だろうが、生憎これはモノラル録音。数多あるステレオ盤から特に柔らかな音色重視のアナログ録音という点に注目し本盤を選んだ。
3。W・A モーツァルト「管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調」第2楽章のみ(9:57)
W・レーマイヤー(ob) P・シュミードル(cl) G.・ヘーグナー(hn)F・ファルトル(bsn)
ウィーン・フィル /カール・ベーム(cond)
独グラモフォン 2530 715(1975 - ウィーン録音)
長い間贋作の疑いもあった本作品も 漸く1970年代、リースン&レヴィンの研究により ほぼ真作という結論に落ち着いたようである。但しオリジナルの管楽器構成は本録音の如きクラリネットでなくてフルートだった由。(その他の独奏管楽器構成は変らず)
ベーム指揮の本曲ではベルリン・フィル管楽器奏者と共演した1966年盤の方がキビキビした名演との評もあるが、味わい深い響きではこちらウィーン盤が断然美しい。
尚 今回も石井さんのご厚意で同氏によりアップデートされたオーディオ装置を使用させて頂きます。深謝申し上げるとともにその響きの素晴らしさを満喫いただければ幸甚です。
以 上