■　略歴

・　1952年（推定）中国の上海で生まれる。幼少より母親からピアノの手ほどきを受け、8歳で北京の
　テレビに出演する。10歳で北京音楽院に入学。
・　音楽院在学中の1966年に文化大革命が勃発し1969年、17歳の時勉強を中断、内モンゴルの労働
　キャンプに下放される。困難な状況のなかで、ピアノを諦めず、協力者の支援も有って密かに練習を
　継続した。5年後、北京に戻ることが出来、音楽院を卒業した。
・　1979年北京を訪れたアイザック・スターンの示唆を受け渡米するも、機会に恵まれず1984年パリ
　に移住した。
・　パリでは、もはや若手ではなく、孤立無援の中で、自己の努力により演奏家としてのキャリアを開花
　させた。長年温めてきたバッハのクラヴィア曲、とりわけ「ゴールドベルク変奏曲」の演奏会が評判
　となり、同曲を1990年に録音したＣＤがベストセラーとなった。その後、世界各地で演奏会が開かれ
　絶賛されている。（2007年自叙伝「ある河の秘密」を発表、最も優れた音楽関係書として賞をうけた）
・　現在は演奏活動のかたわら、パリ国立高等音楽院で後進の指導にあたっている。

　　■　プログラム

１　J.S.バッハ（1685~1750）
　・　ゴールドベルク変奏曲BWV988から
　　アリア、第1変奏～第3変奏、第13変奏、第 30 変奏、アリア（終曲）、　（約20分、1990年録音）
２　W.A.モーツァルト（1756~1791）
　・　ピアノソナタ第10番ハ長調K330　第1楽章　　　　　　　　　　 　　　　　（5分59秒、2011年録音）
３　R.シューマン（1810~1856）
　・　子供の情景OP15から
　　第1曲　見知らぬ国々と人々、第2曲　珍しいお話、第7曲　トロイメライ、
　　第8曲　炉端にて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（5分49秒、2002年録音）
４　F.シューベルト（1797~1828）
　・　ピアノソナタ第21番変ロ長調Ｄ960 　第1楽章　　　　　　　　　　　　 　（10分程度、2004年録音）
５　J.S.バッハ
　・　パルティータ第1番BWV825から　前奏曲、アルマンド　　　　　　　　　（4分37 秒、1999年録音）

（CDのレーベルは全てMIRARE）　　　　　

以　上