アントニオ・ヴィヴァルディ(1678~1741)は、バッハ、ヘンデルと並ぶバロック音楽後期を代表する大作曲家であるが、死後急速に忘れられていた。
一方1952年に結成されたイタリアの室内合奏団 イ・ムジチ(音楽家たち)は、17,18世紀の作曲家の遺産を掘り起こしていたが、1959年フィリップス社からのヴィヴァルディ「四季」のステレオ版はクラシックレコード史上空前の世界的大ヒットとなった。我が国においても6種の録音で約300万枚の売り上げをあげている。
これにより従来一般に知られていなかったヴィヴァルディは、一躍脚光をあびることになり、死後200年後に復活を遂げた。
本日ご紹介する曲は以下の通りで、独身貴族を謳歌していたころ(1970~74)、こんな協奏曲もあるのかと求めたレコードである。
GLORY OF I MUSICI (PHILIPS SFL-9674~5)
① 二つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 (13′02″)
② 二つのマンドリンのための協奏曲 ト長調 (12′05″)
③ 二つのフルートのための協奏曲 ハ長調 ( 8′50″)
④ ピッコロ協奏曲 イ短調 (14′11″)
以 上