世界中で広く歌われ、日本でも「蛍の光」として知られる"Auld Lang Syne"を中心に、スコットランド民謡を、スコットランド出身の美声テノール、Kenneth McKellar(1927-2010)の’歌い崩しを
しない’歌声で9曲、1970年代に発表され、新しい民謡として現地で親しまれているポール・マッカートニーの"Mull of Kyntyre"と合わせて10曲、紹介した。
「オールド・ラング
・サイン」の作詞者であるロバート・バーンズ(1759-96)は、スコットランドの国民詩人で、スコットランド方言による民謡を多数発掘、作詞、世に広めた最大の功労者で、現在でもその誕生日には「バーンズ・ナイト(=夕べ)」がスコットランド各地で開かれ、バグパイプの演奏、詩の朗読、合唱などが行われている。
またロンドンの夏の一大音楽イベントであるロイヤル・アルバート・ホールでのBBCプロムナード・コンサートの最終夜(今年は9月7日の予定)には、聴衆全員によってオールド・ラング・サインの大合唱が最後に行われるなど、イギリス全土で愛されている。
使用音源:
CDの "SCOTLAND THE BRAVE" (Pickwic International Co.PKW115、1989)
EP(45回転)の "MULL OF KINTYRE"(邦題「夢の旅人),
Capitol, 東芝EMI,EP
R-20370)