J-POPいろいろ
高音質の楽曲を求めて
2013/09/22
私はいろいろな音楽をジャンルを問わず聴いています。 そうするとよく「普段どういうのを聴いているんですか?」と聞かれますが、いつもだいたい「何でも聴きます」と答えています。 するとどうも「何でも聴く」というのが、どういう状態か想像できない人が多いようです。そんな人が我が家に来て私のCD棚を見るとたいてい「本当に何でも聴くんですね」と言います。 それでもかつてJ-POPのレコーディングを職業としていたため、聴く音楽の比率はどうしてもJ-POPが多くなります。今日はそんな普段聴いているJ-POPの中から録音が優秀だと思うものをチョイスして紹介しようと思います。 ① BEGIN 「恋しくて」 (元々1990年に発売したシングルを2003年に再発売したCDより) 沖縄出身の3人組バンドのデビューシングル。 80年代終わりから90年代にかけてのバンドブームの中心番組だったTBSテレビの「イカすバンド天国」に出たのがデビューのきっかけ。 最近では森山良子に「涙そうそう」を楽曲提供するなどしています。 ② 宇多田ヒカル 「First Love」 (1999年に発売のアルバム「First LOVE」より) 宇多田ヒカルの衝撃のデビューアルバムからの一曲。 このアルバムがその後のJ-POPシーンに与えた影響は計り知れません。15歳のそれまで無名の少女がいきなり当時歴代売上一位を記録したのですから。 R&Bをベースにした曲がこのアルバムの特徴ですが、この曲はオーソドックスなバラードソングです。 海外でも活躍するエンジニアのゴウ・ホトダのミキシングとTed Jensenのマスタリングが優秀な一枚。 ③ 手嶌葵 「The Rose」 (2008年のアルバム「The Rose ~I Love Cinemas~」より) スタジオ・ジブリの映画「ゲド戦記」の主題歌にてデビューした手嶌葵。 この曲は映画に使われている曲をカバーしたアルバムに収められた一曲。 1979年のアメリカ映画「ローズ」の主題歌で、主演のベッド・ミドラーが歌いヒットしたことで知られるあまりに有名な曲。 日本のジャズの録音を多く手掛ける森本八十雄さんのミキシングと小泉由香さんの必要最低限なマスタリングで自然な音質が好感の持てるアルバムです。 ④ Kiroro 「長い間」 (2006年のアルバム「キロロのいちばんイイ歌あつめました」より) こちらも沖縄出身の女性二人組ユニットの1998年のデビュー曲。 つい先日ハイレゾ配信サイトのe-ONKYOにて24bit/96kHzにてベストアルバムの配信が開始されましたので、通常のCDからリッピングしたものと配信にてダウンロードしたものを比較して聴いていただこうと思います。 ビクタースタジオのオリジナル技術「K2HDプロセッシング」を使用して制作された24bitコンテンツ「HDリマスター」シリーズの中の一つです。 ⑤ 福山雅治 「青春の影」 (2002年のアルバム「The Golden Oldies」より) 俳優として大河ドラマ「龍馬伝」にて主役の坂本龍馬役を演じるなど多方面で活躍している福山雅治が、ほかの人の曲をカバーしたアルバムの1曲目がこの曲です。 この曲は元々はチューリップというバンドの曲で、福山雅治が出演したドラマ「ひとつ屋根の下に」の中で効果的に使われています。 ミキサーズラボの方々のレコーディング、ミキシング、マスタリングが冴えわたる全編にわたって気合の感じられるサウンドが印象的なアルバムです。 ⑥ 石川さゆり 「津軽海峡・冬景色」 (2012年の「40周年記念CD-BOX」より) 説明不要な演歌界の代表曲と言っても過言ではない一曲。1977年に大ヒットした録音ではなく、1997年に日本で最も優れたエンジニアの一人である内沼映二さん(ミキサーズ・ラボ)により再録音されたヴァージョンを聴きます。 本日は2012年発売の石川さゆりのベスト盤(40周年記念CD-BOX)に収められているものをリッピングしたものと、今年「ステレオサウンド」誌の企画で特別に制作された「Stereo Sound Flat Transfer Series」のCD-Rからリッピングしたもの、この2つを比較して聴いていただこうと思います。 ⑦ 平原綾香 「明日」 (2004年のアルバム「Odyssey」より) ホルスト「惑星」の中の「木星」のメロディーに歌詞を付けた曲「ジュピター」でデビューして一躍有名になった彼女の2枚目のシングルの曲です。 倉本聰が脚本を手がけたテレビドラマ「優しい時間」でこの曲が主題歌として使われヒットしました。 カナダの作曲家でピアニストのアンドレ・ギャニオンによる作曲。 ⑧ 村上ゆき 「そして僕は途方に暮れる」 (2010年のアルバム「夢で逢いましょう+4」より) CMソングの女王などと呼ばれている村上ゆきさん、JTのマナーCMや積水ハウスのCMなどで一度はテレビでその声を耳にしているはずです。 この曲はずっとさまざまな英語の歌をカバーしてきた彼女が、日本語の歌をカバーするというアルバムの中の曲です。 元は大沢誉志幸さんの曲で詩人の銀色夏生さんが作詞していて、とても印象的な歌詞になっています。先ほど紹介した福山雅治さんのアルバムでもカバーされているJ-POPの名曲の一つです。 再生装置 PC:lenovo thinkpadS10(WindowsXP SP3) 再生ソフト:foobar2000 USB-DAC:RME babyface(オヤイデ電気製のオーディオミジンコ・シグネチャーモデルの「RCAアウトケーブル for BabyFace」を使用) ハードディスク:バッファロー HD-LB1.0TU USBケーブル:エイム電子 SHIELDIO UAC、WIREWORLD ULTRAVIOLET 7 USB AUDIO (USBケーブルはいずれも雑誌HiViの付録のものを使用) ※Kiroroの配信音源以外はExact Audio CopyにてCDからリッピングした音源になります。 以上 目次へ戻る
私はいろいろな音楽をジャンルを問わず聴いています。 そうするとよく「普段どういうのを聴いているんですか?」と聞かれますが、いつもだいたい「何でも聴きます」と答えています。 するとどうも「何でも聴く」というのが、どういう状態か想像できない人が多いようです。そんな人が我が家に来て私のCD棚を見るとたいてい「本当に何でも聴くんですね」と言います。 それでもかつてJ-POPのレコーディングを職業としていたため、聴く音楽の比率はどうしてもJ-POPが多くなります。今日はそんな普段聴いているJ-POPの中から録音が優秀だと思うものをチョイスして紹介しようと思います。
説明不要な演歌界の代表曲と言っても過言ではない一曲。1977年に大ヒットした録音ではなく、1997年に日本で最も優れたエンジニアの一人である内沼映二さん(ミキサーズ・ラボ)により再録音されたヴァージョンを聴きます。 本日は2012年発売の石川さゆりのベスト盤(40周年記念CD-BOX)に収められているものをリッピングしたものと、今年「ステレオサウンド」誌の企画で特別に制作された「Stereo Sound Flat Transfer Series」のCD-Rからリッピングしたもの、この2つを比較して聴いていただこうと思います。
ホルスト「惑星」の中の「木星」のメロディーに歌詞を付けた曲「ジュピター」でデビューして一躍有名になった彼女の2枚目のシングルの曲です。 倉本聰が脚本を手がけたテレビドラマ「優しい時間」でこの曲が主題歌として使われヒットしました。 カナダの作曲家でピアニストのアンドレ・ギャニオンによる作曲。
再生装置 PC:lenovo thinkpadS10(WindowsXP SP3) 再生ソフト:foobar2000 USB-DAC:RME babyface(オヤイデ電気製のオーディオミジンコ・シグネチャーモデルの「RCAアウトケーブル for BabyFace」を使用) ハードディスク:バッファロー HD-LB1.0TU USBケーブル:エイム電子 SHIELDIO UAC、WIREWORLD ULTRAVIOLET 7 USB AUDIO (USBケーブルはいずれも雑誌HiViの付録のものを使用) ※Kiroroの配信音源以外はExact Audio CopyにてCDからリッピングした音源になります。
以上
目次へ戻る