改造カートリッジその2(DL-103LCⅡ)で聴く
ハイドン協奏曲

AAFC例会資料

2014/03/02

担当 :林 英彦

 

昨年、DENONのMCカートリッジDL-103LCⅡの改造品を紹介させて頂きましたが、
今回はその2として、昨年の改造品を再着磁(磁力アップ)したカートリッジを聴いて頂きます。

再着磁の目的は、磁力アップによる出力電圧のアップと音質改善です。
カートリッジの再着磁は、オーディオショップで実施してくれるところがありますが、着磁装置の自作にチャレンジしほぼ満足の行く結果が得られました。(主観ですが・・・)

再着磁の結果:出力電圧が20%ほど高くなり、音質も低域はしっかり高域はのびやかさが増した気がします。

鑑賞頂く音楽は、ハイドン作曲のチェンバロ、ホルン、チェロの協奏曲より3曲を選曲いたしました。

 

◆着磁装置の概要  

電源トランス:100/250V 30VA
コンデンサー:電解コンデンサー2X5700μF
(中古品、容量は1/2程度?)
整流器   :シリコンダイオード 半端整流
着磁コイル :Φ1mmエナメル線 約300ターン

(改造DL-103LCⅡ)


◆演奏曲(ハイドン作曲 協奏曲 より)

1、チェンバロ協奏曲 ニ長調(Hob.ⅩⅧ-11)  東芝EMI EAC-80200 (18′55″)

【演奏】 ルイ・オーリアコンプ指揮
     トゥールーズ室内管弦楽団
     ロベール・ヴィイロン=ラクロワ(チェンバロ)

ハイドンが書いた最も有名なチェンバロ協奏曲であり、おそらく彼の作曲した最後のチェンバロ協奏曲とされている。
この曲がウィーンで初めて出版された時は、<クラヴィチェンバロまたはフォルテ・ピアノのための協奏曲>と楽譜の表紙に掛かれていた。

2、ホルン協奏曲 ニ長調 (Hob.Ⅶ d 3)   harmonia mundi ULS-3316-H  (16′34″)

【演奏】コレギウム・アウレウム合奏団
    エーリッヒ・ペンツェル (コルノ・ダ・カッチャ「狩のホルン」と呼ぶナチュラルホルン)

ハイドンのホルン協奏曲は4曲あるとされるが、他の3曲はハイドンの作曲か疑わしいが、このニ長調はウィーン楽友協会に伝わるハイドンの自筆譜によって真作性が確証されている。

 

3、チェロ協奏曲 第2番 ニ長調(Hob.Ⅶb:2) Deutsche Grammophon MGW5187(25′36″)

【演奏】ルドルフ・バウムガルトナー指揮
    ルツェルン祝祭弦楽合奏団
    ピエール・フルニエ(チェロ)

ハイドンのチェロ協奏曲の中でとくに有名な曲。ハイドンの協奏曲は真正が疑われる物が数多くあり、この曲も真贋が論争されてきたが、1954年に自筆の原稿が発見され、第1番と共にハイドンの真作とされた。


 以 上

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