スピーカーユニットの中でも最も音質に影響を与えるパーツは、言うまでもなく振動板です。
(次はボイスコイルという事になるでしょうか?)
振動板に使われる素材としては、一般的に使われる紙系の他・金属・高分子素材系・セラミックス系などがありますが、今回皆さんにはちょっと珍しいウッド(木材)とケブラーを素材として使ったユニットを聴き比べて頂こうと思います。
ウッドコーンスピーカーユニットの製作工程について
ここでは今回デモするスピーカーで使われていますウッドコーンの振動板をについてご説明致します。
木材を振動板に使うという事自体は他社(ビクターほか)も様々な形で実現していますので、それ程大した事ではありません。ポイントはそれをどのように作るか、また使いこなすかという事です。
このスピーカーで使われていますPARCAudio製のユニットではウッドをその素材として使う際に音質を最優先として、言い換えれば木材が持っている素材の良さを出来るだけ残す事を最優先としていますので、出来るだけ素材の木材シートをいじめないような構造を採用しています。
ちなみに元々成形性が良くない木材シートをコーン形状に成形する為には色々なパターンがあります。
このウッドコーンユニットでは出来るだけ成形性を良くする為に素材のサペリマホガニーという木材から反りや収縮などの狂いが少ない柾目 (まさめ)の部材でシート作り、これを2分割にした物を一度薄いコーン状に成形し、これをさらに2枚重ねて(マルチレーヤー構造)1枚のコーン振動板としています。
これはビクターが採用している1枚から成形する方式に比べ成形時に木材シートにかかる負担が大幅に少ない為、成形時にあまり特殊な強い前処理(日本酒につける等)をする必要が無いので、音質的に大きなメリットがあると考えています。
本日のデモの内容
聴き比べるスピーカー;
1.MF-W10+DCU-T114S(10cm ウッドコーン+20mm トゥイーター)
2.MF-K10(10cm ケブラーコーン)
曲目 |
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ベルリオーズ 幻想交響曲 より
断頭台への行進
チョン・ミュンフン(鄭 明勳)指揮
パリ・バスティーユ管弦楽団 4:31
※ 1953年1月22日韓国ソウル生まれの指揮者・ピアニスト。アメリカ国籍。
1978年にロサンジェルス・フィルハーモニックでカルロ・マリア・ジュリーニのアシスタントとなって研鑽を積み、1980年に同団の副指揮者となる。
2005年ソウルフィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。
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マイルス・デイビス
アルバム Kind of Blue より
So What 9:22
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FourPlay
アルバム FourPlay より
Bali Run 5:32
※ピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシストのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの4人により1990年に結成された、フュージョンのグループ。
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諌山実生(いさやま みお)
アルバム こころ より
糸(詩曲:中島みゆき) 4:03
※中学生から作曲に取り組み、高校時代には自作の歌を作ったのをきっかけに老人ホームや児童施設などで活動を行う。
短期大学時代に飲食店での弾き語りのアルバイトをしているところでスカウトされ、2002年8月28日にシングル「恋花火」でデビュー。
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