懐かしい日本人演奏家
新日鐵コンサート放送1000回記念レコード

AAFC例会資料

2014/03/09

担当 : 松井 光隆

 

 子供の頃、レコードが買えず(当たり前ですね)AM放送を聴いていました。
土曜日午後9時半からの「新日鐵コンサート」と日曜TBSラジオの「百万人の音楽」です。
「百万人の音楽」は司会が芥川也寸志と野際陽子の番組で楽しかったですね。終わった時はとても悲しかったです。

 ニッポン放送は1955年10月7日からフジセイテツ・コンサートの名称で公開放送とスタジオ録音放送の番組を始めました。
1970年に新日鐵コンサートの名称になり、2005年3月27日まで2582回(!)放送されました。
1975年に放送を聴いていたら、レコードプレゼントをすると言うではないですか。家族の名前も使いハガキ2枚応募したら、非売品のレコードが1枚来たのです。
これは評論家俵孝太郎の本で紹介された事があり、中古レコード店で見つけたら購入し知人に配っていたそうです。かなりの枚数が配布されたそうで、私も中古レコード屋でこのレコードを見た記憶があります。

【A面】
1) チャイコフスキー/情景 白鳥の湖 第2幕

高田信一 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
1955年10月7日の第1回放送分です。

2) クライスラー/ウィーン綺想曲

トーキョー・コンサート・マスターズ
1959年7月25日 在京各オーケストラ首席奏者を集めた弦楽合奏団で弦楽用編曲の演奏です。

3) モーツァルト/ディヴィルティメント ニ長調 KV136

斉藤秀雄 指揮 桐朋学園オーケストラ
1967年2月4日 斉藤秀雄の代表的名演(!)です。

4) ベートーヴェン/エグモント序曲

岩城宏之 指揮 NFC交響楽団
1969年2月22日  NFC交響楽団はニッポン放送(N)・フジセイテツ(F)・コンサート(C)の略です。

【B面】
1) ショパン/バラード第1番 ト短調 Op23

田中希代子(ピアノ)
1965年8月4日 田中希代子は1952年ジュネーブ国際コンクール第2位、53年ロン・チボーコンクール第4位のピアニストです。ショパンを得意としたピアニストです。

2) モーツァルト/恋人か女房が欲しいものだ オペラ魔笛 第2幕

大橋国一(バリトン) 大橋京子(ピアノ)
1966年放送 日本だけでなくヨーロッパでも活躍したバリトンで、1974年に日本で惜しまれつつお亡くなりになりました。モーツァルトの傑作オペラ魔笛からの演奏です。

3)パガニーニ/ロッシーニのモーゼの主題によるG線上の変奏曲

潮田益子(ヴァイオリン) 林 美奈子(ピアノ)
1967年5月13日 潮田益子は1966年チャイコフスキー国際コンクール ヴァイオリン部門第2位のヴァイオリニストです。去年お亡くなりになりましたが、これは快刀乱麻の名演です。

4)C.Ph.E.バッハ/アレグロ 無伴奏ソナタ イ短調

オーレル・ニコレ(フルート)
1970年5月29日  ニコレはモイーズから教えを受け、フルート奏者達を代表する演奏家です。

5) ハイドン/セレナード 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.3,5 第2楽章

巖本真理弦楽四重奏団
1973年9月16日 第2楽章は三つの楽器がピチカートで伴奏しますが、ピチカートによらない演奏です。

 以 上

目次へ戻る