オーディオ機器を選択する際に試聴が一般的に行われますが、メーカー間の技量の差が徐々になくなり、かなり以前から市販オーディオ製品においては、どれも一定レベル以上の音質となり、カートリッジやスピーカー以外では明確な音質の差を聞き分けることが難しくなっているのではないでしょうか。
そうなると、オーディオ機器を選ぶ基準も、メーカーやブランドといったイメージや機器の外観、操作感や機能さらには価格(または値引き率)といった音質以外の面がかなり影響してしまうことも少なくありません。
当然、購入して使う場合は音質以外の要因も大切ではありますが、そういった副次的要因をすべて取り除き、音質のみでどれだけ聞き分けたり、妥当な評価を下すことができるのでしょうか。実は当方にもわかりません。
そこで今回は、アンプのブラインド試聴を通じて、音質の聞き分けや評価とともに、メーカー、価格といった副次的要因がどれほど心理的に影響を及ぼすものかを体験してみようと思います。
評価方法;各楽曲聞いて、その印象を高評価10~低評価1の10段階で評価してください。何を評価の基準にしていただいても結構です。(例:SN感、ダイナミックレンジ、ひずみ感、高音・低音の出方、明快か曖昧か、暖色系か寒色系か・柔らかいか固いか、楽しめるか否か など)総合的に勘案して結構です。
各自の評価は通常ご自宅で使われている機器の音質を基準にしていただいて結構ですので、今回のアンプはご自身の基準でどうかという点と共に、どれほどメーカーや価格帯に影響されずに評価できたかが明確になれば幸いです。どれが1番かを決めるのでないので、この評価表を回収することはありません。
試聴する楽曲はポピュラー系、クラシック系、ジャズ系(ボーカル)の3領域を用意しました。
評価表(注:A~Dのアンプモデルは試聴終了後に発表しました)
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アンプA |
アンプB |
アンプC |
アンプD |
メーカー
モデル
価格 |
DENON
PMA-700
125000円 |
SANSUI
AU-7700
99800円 |
PIONEER
SA-6300
29800円 |
SONY
TA-1150
49800円 |
試聴曲
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試聴曲
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試聴曲
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試聴曲
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試聴曲
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試聴曲リスト
①熊蜂の飛行:ウイントン・マルサリス
②愛の嵐:竹内まりや(インストゥルメント)
③バッハ;無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード:鈴木秀美
④LOVE:安則眞美
⑤第三の男:宮本笑里
⑥メンデルスゾーン;弦楽交響曲第6番第一楽章:コンチェルト・ケルン
⑦ラバー・カムバック・トゥ・ミー:ケイコ・リー
⑧フニクリフニクラ変奏曲:ウイントン・マルサリス
⑨ボーナストラック;ALL MY LIFE