16世紀 イングランドの植民地化により自国のゲール語や音楽を抑圧されたアイルランド。 そこに生まれたのがアイリッシュダンスです。
厳しい統制は400年も続きましたが こうした逆境の中でこのダンスの原型が生まれ 発展することになります。
民族楽器の演奏が禁止されてから 伝統的なアイルランド音楽の旋律は家の中でひそかに歌い継がれ またそのリズムは暖炉の火が静かに燃えるその前で 木靴を踏み鳴らすことによって 親から子へとこっそりと伝えられるようになりました。
最初は1つのステップに対して2つのステップで応えるシンプルな踊りから始まりましたが 年を経て 複雑なリズムパターンを伴う芸術性を有した舞踊へと進化します。
長い支配に苦しむ中 アイルランドの人々は強い民族的精神を内に秘めながら 静かに大地を踏み鳴らし続けてきました。 それは彼らが そのアイデンティティを守るための 非常に地道な抵抗運動の歴史と言ってもよいでしょう。
参考:アイルランドの歴史
ケルト人(ケルトじん、Celt、Kelt)は、中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持ってヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族である。
・紀元前265年頃 ヨーロッパ大陸よりケルト人の渡来が始まる。
・5世紀ごろ 聖パトリックらによるキリスト教の布教。現在では3月17日に記念パレードが各国で開催される
・8世紀末頃 ノルマン人(ヴァイキング)の侵入が始まる。
・1014年 アイルランド上王 (High King) ブライアン・ボルー(Brian Boru、ブリアン・ボルーとも)がクロンターフでヴァイキングを破り、これ以降ヴァイキングの侵入が収束する。
・1169年 ノルマン人の侵攻が始まる。1171年には諸豪族がイングランド王ヘンリー2世の支配下に下る。
・1541年 イングランド王ヘンリー8世がアイルランド王を自称する。これ以降、イングランドからの入植者が増える。しかしアイルランドの貴族はこれを認めずヘンリー8世と対立。
・1652年 護国卿オリバー・クロムウェルがアイルランド侵略、事実上の植民地化。これ以後正式な移民が始まる。
・1801年 グレートブリテン王国とアイルランド王国が合併する(実質的にはイギリスによるアイルランド併合)。
・1829年 ダニエル・オコンネルの尽力によりカトリック教徒解放法が施行される。イギリス国教は英国聖公会
・1840年代後半 ジャガイモの不作が数年続き大飢饉となる(ジャガイモ飢饉)。この結果多くのアイルランド人がアメリカへ移住する。
そして生活の糧を得るために大道芸人となった人々によって タップダンスへとも分派していきます。
「炎の足」より マイケル•フラットレー他 とてもショーアップされたダンスチームです。映像 7分
スペインのケルト文化圏、ガリシアが生んだバグパイプ奏者。 カルロス・ヌニェス
ケルト文化圏であるスペイン北西部ガリシア出身、1971年生。
8才からガイタ(ガリシア地方のバグパイプ)を始め、13才で仏のケルト文圏ブルターニュの交響楽団に客演ソロ奏者として招かれるなど、若くからその才能を発揮。マドリード王立音楽院を主席で卒業。
18才のときにザ・チーフタンズと共演したのがきっかけとなり、彼らが手掛けた映画『宝島』('89公開)の音楽、大ヒット作『ロング・ブラック・ヴェイル』('95/シニード・オコナー、ライ・クーダーと共演)への参加や、ワールド・ツアーに同行するなど頻繁に共演活動を行うようになる。
96年にガリシア地方の伝統音楽をテーマにしたチーフタンズ『サンティアーゴ』(グラミー受賞)に全面参加。同時に録音した自身のソロ1作目『スパニッシュ・ケルトの調べ』('97)がプラチナアルバムの大ヒット、ケルト音楽界の新しいリーダーとしての地位を確立した。
CD「ディスカヴァー」 Blu-spec CD2/ソニーレコーズ インターナショナル/SICP-30157
[DISC:1] 1. ドーン (夜明け) 4:36 (リコーダー、オカリナ、ティン・ホイッスル、ゲイルパイプ)
8. アランフェス協奏曲より 2:15 (ゲイルパイプ) 13. ジグとブル 2:48 (ゲイルパイプ)
[DISC:2] 11. ボレロ 2:53 (ゲイルパイプ) 13. バッハ無伴奏チェロ組曲第1番より 2:56 (ゲイルパイプ)
19. ポンタスとシドワーヌ 3:51 (ロウ・ホイッスル、ビオラ・ダ・ガンバ)
おまけ:ブルガリヤ編 Bulgarian talanted musician-enjoy it! 風さえ吹けば・ユーチューブでご覧下さい。
映像 2分 持ち込んだ盤が不良のため 映像なし
バンドネオン 小松 亮太(こまつりょうた1973年生まれ)
CD 「ブエノスアイレスの夏」 srcr2250 作曲 アストル・ピアソラ1921年~1992年
ピアソラ楽団員であったピアノ・バイオリン・ELギター・ベースとの五重奏
・9 ブエノスアイレスの冬 6:09
ビバルディーの四季を意識して作ったといわれている。 他に 春・夏・秋の曲がある。
・5 天使のミロンガ 6:27
自ら気に入った曲らしく 好んで良く弾いていた。 他にも天使シリーズの曲が数曲ある。
・6 恋人もなく 4:10
古典タンゴで有名なバルディが1992年に発表。新しい時代のロマンティックなタンゴ。
小松亮太編曲 時間がなくなり 6は 再生無し。 以上