振動打消しと立ち上がり改善の方法として2つのユニットを背中合わせにする対向スピーカで２Ｗａｙを作ってみました。
低域ユニット YL 331N(30cm x2)
中高域ユニット PARC DCU-F081PP(8cm x4)
低域は大型になるので左右毎に1組用意するには大変です。そこでウーファは左右のスピーカを対向に組み合わせて使用しています。低域は同相成分が多いので左右の打ち消しでも簡易的には有効な方法です。ただし中低音がセンターから出るのでクロスは低めにとっていますが、若干音像がセンター寄りになるかもしれません。
エンクロージャは奥行きが丁度ユニットの厚みになるので、容積はそれぞれ約40Lと小さ目です。ユニット裸のQ、foが小さいのでエンクロージャに入ってもfoは約50Hzに収まっています。
構造は密閉で、左右の中央には仕切りがありそれぞれ別エンクロージャになっています。
吸音材は内部一杯にロックウールを詰め込んでいます。アンプは40Wx2のデジタルアンプを使用しています。
中高域ユニットも同様にＰＶＣパイプに通しネジで左右のバッフルを締め、ユニットの背面同士をスペーサを介して固定し、振動の打消しをしています。
こちらは電流アンプ駆動なので軸上では高域が上昇しますが、正面から左右60度ぐらいの範囲ではほぼフラットな無指向の周波数特性になっています。これを更に吊り構造として保持し、外部からの制動を遮断して伸び伸び鳴らしています。
デバイダーはBEHRINGER DCX2496のルビクロック改造品を用い、クロス周波数は285Hz（後に205Hzに変更）で低域は-6db/oct、高域は-48dB/octのフィルターで切っています。上記の周波数特性はそれEQを加えた物です。
テスト音源
BENI ワインレッドの心
EvaCassidy Ain't No Sunshine
OueEiji Minesota-The Rite of Spring（一部）
EllingtonBand Ellington Medley
Marcus Miller Bruce Lee
Mozart March No.1 K 189
