『第九』 -聴き始めの頃-

AAFC例会資料

2014/12/21

担当 : 池田 充宏

 

■「第九」について

・L.V.ベートーヴェン(1770-1828)の9番目にして最後の「交響曲第9番ニ短調(合唱付)作品125」の事。第4楽章(終楽章)にF.V.シラー(1759-1805)の詩にもとずく独唱、合唱を持ち込んだ斬新さが特徴。

・完成は1825年、初演は同年5月ウィーンのケルントナートーア劇場にてウムラウフ及びベートーヴェンの指揮で行われ聴衆の喝采を博したものの経済的には所期の目的を達せられず作曲者を落胆させた。

・その後、メンデルスゾーン、リスト、ワーグナー、ビューロー等の当時の指導的な指揮者によって演奏され、20世紀に入ってワインガルトナー、トスカニーニ、フルトヴェングラー等の名指揮者によって演奏・録音され人気曲となった。

・そしてこの曲は単なる一楽曲に止まらず、作曲者の深遠な後期の様式とシラーの詩のロマン性もあって、それ以上の役割を担わせられるようになり(歴史上の大事件、独裁者等の記念曲、劇場、音楽ホールの新築・債権の杮落とし、各種音楽祭、オリンピックの冒頭など)
で盛んに演奏されている。

・2001年にはベルリン国立図書館が所蔵する「第九」の楽譜がユネスコの世界遺産「世界の記録」部門に指定された。

■ プログラム 

  ・第4楽章

R.シャィー指揮 ゲヴァントハウスO.      (22分11秒、2008年録音。DECCA)
K.ベラノヴァ(S)、L.パーシキヴィ(MS)、R.D.スミス(T)、H.ミューラーブラックマン(B)
ゲヴァントハウス合唱団、ゲヴァントハウス少年少女合唱団、MDR放送合唱団

 

(参考) 用意した他のCD

・A.トスカニーニ指揮      NBC S.O    (1952年録音RCA)
・W.フルトヴェングラー指揮  バイロイト祝祭O.(1951年録音、東芝EMI.EMIイタリア)
・W.フルトヴェングラー指揮  ベルリンP.O.   (1942年録音,メロディア.M&A.他)
・W.フルトヴェングラー指揮  フィルハーモニアO(1954年録音 ターラ)
・O.クレンペラー指揮      フィルハーモニアO.(1957年録音、テスタメント)
・C.M.ジュリーニ指揮      ベルリンP.O.    (1990年録音、DG)
・P.ヤルヴィ 指揮       ドイツ室内PH.ブレーメン(2009年録音、RCA)   ETC

 以 上

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