今回も現代音楽を紹介をいたします。そもそも音楽史的にどの年代からの曲を言うのでしょうか。それ以前に現代音楽とはどのような音楽を言うのでしょうか。
ものの本によると、20世紀の音楽は近代音楽と現代音楽に分けられ、第二次大戦終戦の年1945以前を近代音楽、46年以降を現代音楽とする定説があります。
そのうち、60年代末頃までは前衛の時代として実験的な意味合いの多くの曲がセンセショナルな形で紹介されました。1970以降は前衛音楽に対する反動でしょうか、いわゆる新ロマン主義と称する作曲家、過去の音楽に回顧を目指す作曲家が出現しました。その境界はあいまいで、限定できない部分も存在。
(Wikipediaより要約)
前回までは70年以降の比較的耳あたりの良い曲をご紹介いたしましたが、今回は多少耳障りかもしれません。広く言われていることではありますが、様式にとらわれずに自由で、刺激的で、何が飛び出すかわからない意外性、緊張感、今までにない新鮮な響きを感じることが出来るので、魅力的です。
< 演奏曲 >
1.ギヤ・カンチェーリ(1935~) グルジア生まれ
✡ステュクス(ヴィオラと混声合唱とオーケスラノための)(Styx)(1999)
グラモホンUCCG-1099 34:16
ヴィオラ ユーリ・バシュメット サンクトペテルブルグ・キーロフ室内合唱団
ワレリー・ゲルギエフ 指揮 サンクトペテルブルグ・キーロフ歌劇場管弦楽団
2.ペーター・エトヴェシュ(1944~) ハンガリー生まれ
NAIVE 21:58
✡Seven(コロンビア宇宙飛行士への追悼) ヴァイオリンとオーケストラのための(2007)
ヴァイオリン パトリシア・コパチンスカヤ(モルドヴァ生まれ)
ペーター・エトベシュ指揮 フランクフルト放送交響楽団
*<私のオーディオ的偏見>
現代音楽は再生装置が良く調整されていないと楽しめない。
その空間表現、ダイナミックレンジの広さ(ppp~fffへ)、突然のインパクト音、
金管の咆哮、パーカッション、不協和音、間の静寂さ、消え入る音の表現