『ギター音楽あれこれ』

AAFC例会資料

2015/05/31

担当 : 林 英彦

 

ギターは歴史のある楽器ですが、弦楽器の中では音量が小さいことやバイオリン属のような同族楽器が無いこと等から、独奏が中心でクラシック音楽の中ではマイナーな存在でした。
その要因の一つに、クラシックの著名な作曲家による作品がほとんど無いことがあげられます。

実際に演奏会のプログラムを見ても、現代作曲家(ロドリーゴ、ポンセ、ビラローボス)によるオリジナルを除くと、ほとんどが既存のクラシック曲を編曲したものが多い様です。

今回は、ギターの魅力を知って頂く為ギターオリジナルに的を絞って3人の作曲から演奏スタイルの異なるものを集めてみました。

1、フェルナンド・ソル「幻想曲とメヌエット」       VICTOR SRA-2141  (9′42″)

作曲者の;フェルナンド・ソル(1778~1839)はバルセロナに生まれモセルライト教会で学び、19歳でオペラを作曲・上演、以降パリ・ロンドンでギター奏者として活躍。

最も有名な曲は、モーツアルト「魔笛」の主題による変奏曲、グランソロ

演奏者;ジュリアン・ブリーム(1933~)ロンドン生まれ

セゴビアから啓示を強く受け、セゴビアからも自分の弟子と認めた。

ギター以外にもリュート、ビエラ等の古楽器の演奏にも定評がある。

2、パガニーニ「ソナタ・コンチェルタータイ長調 他 TELEFUNKEN SLA-1089 (16′38″)

作曲者;ニコロ・パガニーニ(1782~1840)ジェノバ生まれ

バイオリニスト、作曲家として有名であるがギタリストでもあった。

作曲はバイオリン曲の他多数のギターを伴った曲(三重奏、四重奏などの室内楽)を作曲している。

1801年から4年間謎の失踪期にある貴婦人と生活を共にしている。その夫人がギターの愛好家であったこともギターへの結び付けを強めたとも言われている。

演奏者;バイオリン(ジョルジィ・テレベジ)
     ギター(ソーニャ・プルンバウアー)

3、マウロ・ジュリアーニ「ギター協奏曲イ長調」CBS/SONY  SOCM 97   (21′57″)

作曲者;マウロ・ジュリアーニ(1781~1829)ビシェーリエ生まれ

1807年ウィーンに移りディアベリ、ハイドンらの音楽仲間に加わる。ベートーベン、シューベルトとも親交を持ち、ベートーベンの交響曲7番の初演にも参加(おそらくチェロ)ベートーベンの公開の書簡で感謝の意が評された。ギター曲を300曲以上作曲、協奏曲も4曲を数える。

演奏者;ジョン・ウィリアムス(1941~)メルボルン生まれ、ギタリストの父親の母国イギリスに移住。セゴビアに師事。ブリームと組んだギターデュオは秀逸。

 以 上

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