・筝曲(そうきょく) 江戸時代初期に八橋検校(1614~1685)が創始したもの。
①春の海 COLUMBIA COCN30029 7分09秒
筝 砂崎知子 尺八 藤原道山
作曲 宮城道雄(1894~1956)が1929年暮れ翌新年の歌会始の勅題「海辺の巌」にちなんで作曲。
2007年録音。
②六段 〃 5分25秒
筝 初代 米川敏子(重要無形文化財保持者{人間国宝})
正式には、「六段の調」といい、近代筝曲の始祖である八橋検校(1614~1685)作曲と伝えられる。
1975年録音。
③みだれ 〃 9分08秒
箏 野坂恵子(現:二世 野坂操壽)
「六段」と同じく、八橋検校作曲と伝えられる箏の器楽曲で、正しくは「乱輪舌」と呼ばれる。
十七世紀中頃に行われていた簡素な構造の「りんぜつ」が複雑化して、今のような形になったと考えられている。そのために八橋検校を編曲者とする見方もあり、倉橋検校(?~1724)作曲とする説もある。
1975年録音。
・雅楽(ががく)
雅楽には篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、笙(しょう)の三種の管楽器。筝(そう)、琵琶((びわ)の二種の弦楽器。太鼓(たいこ)、鉦鼓(しょうこ)、鞨鼓(かっこ)の三種の打楽器が有る。 以下2曲とも演奏 雅楽紫絃会
①管絃 《平調音取》(ひょうぢょううねとり) VZCG-8512 1分31秒
次の《平調越天楽》に先立って平調(洋楽のE音を基音とする律旋)の音取が、笙・篳篥・鞨鼓・龍笛の順に奏され、最後に琵琶と筝が奏される。
②管絃 《平調越天楽》(ひょうぢょうえてんらく)(残楽) 〃 11分7秒
《越殿楽》とも書く。管絃のみで舞は無し。
・尺八(しゃくはち)
ここで尺八については、最も古い尺八は正倉院に8管有るそうです。長さは34~44センチほどで長短まちまち。この楽器の使われ方は不明です。
①吹禅 虚空(すいぜん こくう) COLUMBIA COCN30031 4分46秒
建長6年(1254)に中国から尺八を持ち帰ったという覚心の弟子虚竹禅師作曲と伝えられる。
尺八 普化宗谷派 虚鐸
②門付(かどづけ) 〃 2分33秒
錦風流本曲。托鉢用の曲で通里・門付・鉢返の三曲をあわせて一曲の構成になるため、続けて演奏することが多い。
尺八 酒井竹保 酒井松道
③鹿の遠音(しかのとうね) 〃 12分21秒
尺八古典本曲。秋の深山に遠く聞こえる鹿の鳴き声を描写したもので、音楽的に華やかな風情を示している。
尺八 山口五郎 青木鈴慕