・1948年熱海生まれ。外交官の父に伴われ61年ウィーンに移り、ウィーン音楽アカデミーに入学。
66年ミュンヘン・コン第2位。69年ベートーヴェン・コン優勝。70年ショパン・コン第2位。
82年ロンドンで開いたモーツァルトのピアノソナタ・ツィクルスの成功により、モーツァルト弾きとして国際的な名声を手にしています。
・本日は、ピアノ演奏の各ジャンルから1曲ずつ選曲しました。
1.ロンド ニ長調 K485 ロンド (5:07)
明るくかわいく、ころころ転がる陽気なロンド。ロンドとは、同じ主題が一曲の中に何度か現れ、まるでくるくる回っているような感じのする曲。
1987年 録音 (Ph)
2.ヴァイオリン・ソナタ第28番 ホ短調 K304
(P) 内田 光子 (Vn)マーク・スタインバーグ
Ⅰ.アレグロ (9:39)
Ⅱ.テンポ・ディ・メヌエット (6:21)
2004年 録音 (Ph)
ユニゾンで弾き出される第1楽章は、二つの楽器が密度の濃いやり取りを聴かせ、第2楽章の短調のメヌエットは、聴く者の心を締め付けます。
3.ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K456
(C)&(P) 内田光子 クリーブランドO
Ⅰ.アレグロ・ヴィヴァーチエ (12:34)
Ⅱ.アンダンテ・ウン・ポコ・ソステヌート (11:36)
Ⅲ.アレグロ・ヴィヴァーチェ (7:59)
2014年 ライブ録音 DECCA
第2楽章が聴きもの。「フイガロの結婚」の第4幕冒頭、バルバリーナのアリアに酷似しています。赤川次郎氏は「ト短調の子守歌」と呼んでいます。