テンシュテット/ロンドンフィルのCDは1981年のスタジオ録音(EMI)があるが、
これは1989年ロイヤルフェスティバルホールでのライブ録音。
ロンドンフィルの自主制作盤であり 録音は著名なトニー・フォークナーによる。
同氏の録音はワンポイントが多いようだが、この盤はオンマイクで迫力がある。
「復活」演奏時間は80分程度が多いが、この演奏は94分。
弛緩するところなど微塵もない すさまじい演奏。
クラウス・テンシュテット
1926年東ドイツ生まれ。ヴァイオリストとしてハレ歌劇場のコンサートマスターとなるが左手のこぶで指揮者に転身。
1971年西ドイツに亡命。1972年キール歌劇場の音楽監督。1979年に北ドイツ放送交響楽団の音楽監督に就任・・が1981年の演奏旅行中楽団員・事務局との関係悪化で両者決裂。
1983年ロンドンフィル音楽監督に就任。1985年喉頭がんを発病。1987年に静養のため職を辞し桂冠指揮者の称号を送られる。以後放射線治療を受けつつ演奏活動を続けるが1998年に71歳で死去。 (ウィキペディア)
演奏会では精力を使い果たし、顔は恐ろしいほど青白く、足は蜘蛛のように曲がっていて 喝采に応えてステージに戻ることが出来ないこともあった。
ベルリンフィルでは締め出され ウィーンフィルとは折り合いが悪かったがロンドンフィルとは蜜月関係であった。ロンドンでは彼がフェスティバルホールに入るときは何時も「お帰りなさい クラウス!」という垂れ幕が下がっていたとか。 (レブレヒト著「巨匠神話」)
CD No LPO-0044 ロンドンフィル自主制作盤
第1楽章 25:02
第2楽章 12:10
第3楽章 11:24
第4楽章 6:14
終楽章 38:00
全曲再生は無理ですから 今回はお馴染み第1楽章の冒頭と第4楽章以降とします。