演奏: アンジェラ・ヒューイット (Angela Hewitt)
曲集について (Inventionen und Sinfonien BWV 772-801)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハのクラヴィーアのための曲集にて、ケーテン時代の1723年頃の作品てす。 インヴェンションは2声部の、シンフォニアは3声部の、対位法的な書法による様々な性格の小曲です。 シンフォニアは「3声のインヴェンション」と呼ばれることもあります。 自筆浄書譜には下記 ・・・【括弧内の内容】・・・のような表題があります。
【 率直なる手引き、これによってクラヴィーア愛好人士、ことに学習に意欲を燃やす人々が、
(1)2声部をきれいに演奏することを学ぶばかりでなく、さらに上達した段階で、
(2)3声部のオブリガート・パートの処理を正しく立派に行う明確な方法が示され、
あわせて同時に良い着想を案出するのみでなく、それをりっぱに展開すること、しかしなによりもカンタービレの奏法を身に付けること、それに加えて作曲への強い興味と愛好を呼び覚ますことへの指針を掲げるものである。
著作者ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ、アンハルト=ケーテン候宮廷楽長。】
上記の通り、演奏だけでなく、作曲も視野に入れた優れた教育作品として、現在も高く評価されており、現代のピアノ学習者のための教材としても広く用いられています。 また教育作品に留まらず、バッハの他のクラヴィーア楽曲と同様、多くのチェンバロ奏者やピアニストが演奏や録音を行なっています。
出典 wikipedia より抜粋
演奏者 アンジェラ・ヒューイット (Angela Hewitt) について
1958年7月26日生まれ、カナダ・オンタリオ州オタワ出身のピアニスト。英・ロンドン在住。英国人の教会オルガン奏者を父に持つ。
3歳でピアノを始め、ヴァイオリンやリコーダー、バレエなども学ぶ。9歳の時にトロント王立音楽院で最初のリサイタルを行なう。
トロント音楽院に学んだ後、オタワ大学で ジャン=ポール・セヴィラに師事。
78年にヴィオッティ国際音楽コンクール、85年にトロント国際バッハ・ピアノ・コンクールにて優勝。著名なオーケストラと共演して国際的な活動を展開し、録音も多い。
2000年にカナダ政府、2006年に英政府より受勲。 また、2005年より伊・マジョーネにてトラジメーノ音楽祭を開催し、芸術監督を担当。
出典 2012/08/30 (2016/11/17更新) (音楽出版社)
楽曲について
他のバッハの曲集と同様、古くから多くの校訂版が出版されてきた。 特にインヴェンションとシンフォニアは、学習者の需要があることから、原典版にはない表現記号を校訂者が補筆した「実用版」が多い。 その解釈は極めて多様であり、このことは演奏を幾つか聞き 比べすることでも実感できる。 解釈や装飾音の選択等によっては、各曲の印象や難易度はかなり変化する。
インヴェンション |
シンフォニア |
第1番 |
ハ長調 BWV 772 |
4分の4拍子 |
第1番 |
ハ長調 BWV 787 |
4分の4拍子 |
第2番 |
ハ短調 BWV 773 |
4分の4拍子 |
第2番 |
ハ短調 BWV 788 |
8分の12拍子 |
第3番 |
ニ長調 BWV 774 |
8分の3拍子 |
第3番 |
ニ長調 BWV 789 |
4分の4拍子 |
第4番 |
ニ短調 BWV 775 |
8分の3拍子 |
第4番 |
ニ短調 BWV 790 |
4分の4拍子 |
第5番 |
変ホ長調 BWV 776 |
4分の4拍子 |
第5番 |
変ホ長調 BWV 791 |
4分の3拍子 |
第6番 |
ホ長調 BWV 777 |
8分の3拍子 |
第6番 |
ホ長調 BWV 792 |
8分の9拍子 |
第7番 |
ホ短調 BWV 778 |
4分の4拍子 |
第7番 |
ホ短調 BWV 793 |
4分の3拍子 |
第8番 |
ヘ長調 BWV 779 |
4分の3拍子 |
第8番 |
ヘ長調 BWV 794 |
4分の4拍子 |
第9番 |
ヘ短調 BWV 780 |
4分の3拍子 |
第9番 |
ヘ短調 BWV 795 |
4分の4拍子 |
第10番 |
ト長調 BWV 781 |
8分の9拍子 |
第10番 |
ト長調 BWV 796 |
4分の3拍子 |
第11番 |
ト短調 BWV 782 |
4分の4拍子 |
第11番 |
ト短調 BWV 797 |
8分の3拍子 |
第12番 |
イ長調 BWV 783 |
8分の12拍子 |
第12番 |
イ長調 BWV 798 |
4分の4拍子 |
第13番 |
イ短調 BWV 784 |
4分の4拍子 |
第13番 |
イ短調 BWV 799 |
8分の9拍子 |
第14番 |
変ロ長調 BWV 785 |
4分の4拍子 |
第14番 |
変ロ長調 BWV 800 |
4分の4拍子 |
第15番 |
ロ短調 BWV 786 |
4分の4拍子 |
第15番 |
ロ短調 BWV 801 |
16分の9拍子 |
出典: wikipedia より抜粋
以上