シューマンの音楽

AAFC例会資料

2018/01/28

担当 : 塚田 繁

 

19世紀前半にドイツで活躍したもっともロマンティックな作曲家
1810年 ドイツザクセンのツヴィカウで生まれる。父は書店および出版社経営。
1828年 ライプツィヒ大学法科に進学。フリードリヒ・ヴィークにピアノ師事
1831年頃右手を故障し、ピアニストの道を断念
1834年 「新音楽時報」創刊、ヴィークの弟子エルネスティーネと恋愛
1835年 ヴィークの娘クララに恋愛、父親の猛反対にあう
1840年 クララとの結婚を許可する裁判判決が出、9月結婚。歌曲の年。
1841年 交響曲第1番完成
1844年 ドレスデンに移る(1850年まで)      
1850年 デュッセルドルフ音楽監督に就任
1853年 20歳のブラームス来訪、「新音楽時報」で紹介
1854年 自殺未遂、望んで精神科の療養所に入る
1856年 療養所で死去

 

1.ピアノ協奏曲イ短調 作品54 第1楽章 (約14分)

第1楽章は1841年に「幻想曲」として作曲され、1846年ドレスデン時代に残りの楽章が完成。
(コンサートでは何度も聴きましたがいつもいい曲だと感心します。第1楽章は大変まとまりのある曲だと思います)

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)アーノンクール(指揮)ヨーロッパ室内管弦楽団
録音1992年(ライブ) テルデック

2.交響曲第2番ハ長調 作品61 第3楽章 (約9分)

1846年に完成、メンデルスゾーンの指揮で初演。近年シューマンの交響曲ではより頻繁に演奏される。
(音楽学者前田昭雄氏の話を聞いて、シューマンの交響曲にも興味。特に緩徐楽章の素晴しさに感心しました)

サバリッシュ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団 録音2003年(ライブ)

3.幻想曲ハ長調 作品17 第2、第3楽章  (7分40秒、11分)

(第1楽章「全く幻想的に、情熱的に弾くこと―昔語りの調子で―初めのテンポで」)
第2楽章 「中庸に。全く精力的に―ややゆっくりと―極めて活発に」
第3楽章 「ゆっくりと弾くこと。常に静けさをもって―やや活発に」
(もっともシューマンらしいロマンあふれる大曲だと思います)

小菅優(ピアノ) 録音2000年 ドイツで録音 ram

参考資料

前田昭雄「シューマニアーナ」1983年
奥泉光「シューマンの指」2010年
映画「哀愁のトロイメライ クララ・シューマン物語」(「春交響曲」)1983年

以上