『死の街に響いた未完成交響曲』
・・・2018年7月 NHK BSにて放映分より・・・

AAFC例会資料

2018/10/14

担当 : 倉田   勲


 

  ドイツ占領下 ワルシャワのポーランド劇場において、1943年9月28日 聴衆は殆どナチスの将校達というなかで近衛秀麿の指揮により「未完成交響曲」が演奏された。

 2017年5月30日に現在の同劇場においてワルシャワ・フィル、国立歌劇場管弦楽団、放送交響楽団などの楽員からなるメンバーにより構成された一回限りの「近衛メモリアルオーケストラ」を日本人 前田昭雄氏(ウィーン大学の名誉教授で秀麿に薫陶を受けた指揮者 )の指揮により1943年当時の演奏会を再現した「未完成交響曲」の演奏会が行われた。   

千住 明(作曲家)と須賀しのぶ(作家)両氏の解説があります。

 ・・・プロフィール・・・

近衛 秀麿・・・指揮者、作曲家(1898・11・18~1973・6・2)

東京都生まれ。  公爵 近衛 篤 (1863~1904)の次男。 
政治家 文麿(2・26事件翌年 首相にもなった)の弟。     

ヨーロッパ音楽、特にオーケストラへの強い執念から1923(大 12)年に渡欧し、翌年東洋人として初めてベルリン・フィルを指揮してデビュー。

 1925年山田耕筰と日本交響楽協会を設立したが、翌年分裂1926年日本最初の常設楽団 新交響楽団(後の日響、現 N響)を創設。10年にわたって常任指揮者を務める。
  その後欧米で活躍、一時アメリカ永住を決意するも第二次大戦末期にドイツで収容所生活を送り、1945(昭20)年に帰国。

 直接の師はエーリッヒ・クライバーだが、フルトベングラー、ストコフスキー、R・シュトラウス、ケンプ、シゲティら数多くの世界的音楽家と親交をもち、ニューヨークのNBC交響楽団の創設に参画したほかフィラデルフィア管弦楽団など100を超える楽団に客演した。

上記 プロフィールは 朝日人物事典 などから抜粋転載

以上