<1> 弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 作品67 (ブラームス)
アルティ 弦楽四重奏団による演奏にて
<演奏曲概要>
ヨハネス・ブラームスの発表した最後の弦楽四重奏曲であり、1875年に作曲され、翌年に初演・出版された。 初演はヨーゼフ・ヨアヒム率いる弦楽四重奏団であった。
ブラームスの弦楽四重奏曲全 3曲中では、最も活気に満ち明るく朗らかな曲風であり、1873年夏に作曲された第1番、第2番にくらべ大きな進展を見せ、より入念になっている。
第1楽章の材料を最終楽章の変奏曲に盛り込み、曲全体の統一感を図る手法は、のちに交響曲第4番や、クラリネット五重奏曲でも応用されている。
・第1楽章 Vivace (変ロ長調)
モーツァルトの弦楽四重奏曲 「狩 (K.458 )」によく似た出だしではじまる。
・第2楽章 Andante (ヘ長調)
・第3楽章 Agitato; Allegretto non troppo (二短調)
ヴィオラ以外の楽器に弱音器装着を指定し、ヴィオラが主導する変った楽章。
・第4楽章 Poco Allegretto con Variazioni (変ロ長調)
主題と8つの変奏とからなる。
(出典 Wikipedia、一部抄訳)
<<< なお放送プログラムでは、上記の第2楽章 および 第4楽章です。 >>>
<演奏者紹介> ・・・アルティ 弦楽四重奏団
京都出身のチェリスト、上村昇が中心となり、豊島泰嗣、矢部達哉、川本嘉子の4人のソリストによって結成される。 ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドン、ドヴォルザークなどの弦楽四重奏楽曲をレパートリーとしながらも曲によっては第1、第2ヴァイオリンが入れ替わるところも大きな特徴。一様に安定したテクニックを持つ 4人が奏でる音はデリカシーとニュアンスにあふれており、日本トップの弦楽四重奏団として注目されている。
(出典2014/11/12更新 音楽出版社)
<2> ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44 (シューマン)
小山 実稚恵 および アルティ 弦楽四重奏団による演奏にて
<演奏曲概要>
ロベルト・シューマンの代表的な室内楽作品であり、ピアノの弦楽四重奏のために書かれている。
1842年9月~10月に作曲され、妻のクララ・シューマンに献呈している。
ごく初期のピアノ四重奏曲を例外として、シューマンはそれまで室内楽作品を一曲も完成させていなかったが、突如として集中し、同年中に3曲の弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲を作曲している。 初演は翌1843年ライプチッヒ、クララ・シューマンがピアノを担当した。
・第1楽章 Allegro brillante (変ホ長調)
力強い第1主題と優雅な第2主題からなり、2つの主題が巧妙に扱われていく。
・第2楽章 In modo d'una marcia. Un poco lagamente (ハ短調)
葬送行進曲風の楽章。
・第3楽章 Scherzo: Molto vivace (変ホ長調)
2つのトリオをもつ形式、第1トリオの旋律は 第1楽章の第2主題との関連がある。
・第4楽章 Allegro ma non troppo (変ホ長調)
自由なソナタ、結尾では終楽章の主題と第1楽章の主題が2重フーガで組み合わされる。
<演奏者紹介> ・・・ 小山 実稚恵 (アルティ 弦楽四重奏団は前掲につき省略)
小山 実稚恵 (こやま みちえ、1959年5月3日 - ) は、日本のクラシック音楽の女性ピアニスト。1982年チャイコフスキー国際コンクール第3位 (第1位該当なし)、1985年ショパン国際ピアノコンクール第 4位と、二大国際コンクールの両方に入賞した日本人で唯一のピアニスト。
コンチェルトのレパートリーは60曲にも及び、国内外のオーケストラや著名指揮者とも数多く共演を重ねている。 国際コンクールの審査員として五回参加している。
(出典Wikipedia、一部抄訳)