ロマ(ジプシー)の音楽

AAFC例会資料

2019/11/24

担当 : 山本 一成


 

ロマは、ジプシーと呼ばれてきた集団のうちの主に北インドのロマニ系に由来し中東欧に居住する移動型民族と言われ、移動生活者、放浪者とみなされています。(Wikipediaより)
情熱的でエネルギッシュ、哀愁漂うバイオリンやギターの音色が魅力の「ロマ音楽」。思わず踊り出したくなる、独特のリズムが魅力です。
ロマの音楽は変幻自在。
そこには1000年以上の虐げられ続けてきた民族の悲しい・歴史、感情を感じざるを得ません。
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1.ツィゴイネルワイゼン (ロマの旋律と言う意味) サラサーテ    7:41

*アナスタシア・チェボタリョーワ(Vn) アレクサンドリア・アニシモフ指揮
ロシア・シンフォニー・オーケストラ    キング  KICC-3689

”派手で劇的でありながら哀感を持ち合わせる技巧的なヴァイオリン曲として知られる。題名は「ジプシー(ロマ)の旋律」という意味でる。”(Wikipedia)
”「アナスタシアの演奏は、詩情豊かで、繊細な芸術的感性に満ち、きらめく技巧と輝かしい 感性がある」(ユーリー・バシュメット)”  

2.ハンガリー舞曲1番(ブラームス)       3:29

ブダペスト・ジプシー・シンフォニーオーケストラ(100人のジプシーヴァイオリン)

”指揮者不在、自由奔放、後方では演奏を間違えても関係なし。楽団の方針「奔放」”
”ドイツ人のブラームスが演奏旅行中ロマの音楽を知り、努力して採譜して作曲。しかし、作品番号を付けず、編曲とした。
 

3.チャルダッシュ モンティ作曲         4:09

*ロビー・ラカトシュ・アンサンブル      グラモフォン POCG10112

ロビー・ラカトシュ(1965年 - )は、ハンガリーの男性ヴァイオリニスト・作曲家。ハンガリーに古くから伝わるロマ(ジプシー)音楽をベースとし、ジャズやクラシックの要素も取り入れた独特の音楽スタイルで、その素晴らしい技術から「超絶技巧」などと評される。”

4.バンボレオ                    3:23

*ジプシー・キングス      SONY Music   MHCP827

フランスのバンド。メンバーは、互いに兄弟・親戚関係にあるスペイン系ロマの一家である。
フラメンコに南仏のラテンの要素が入った、ルンバ・フラメンカのスタイルをベースに、ロックやポップス、クロスオーバーも取り入れた演奏を得意とする。
アフリカやラテン・アメリカ勢と並び、1980年代以降のワールドミュージックのジャンルを担ったグループのひとつとされる。(Wikipediaより抜粋)

5.a.ひばり (ロマの代表的な伝承曲)     ≒9:00
  
b.ホラ・スタッカート (ディニク)
  c.クリンより (サンチェス=チョン)
  
d.3つのカルシャリ (民謡)

*コパチンスカヤ(Vn)とその家族     naive V5193

“モルドバ出身。父親は人間国宝級のツインバロの名手、母はヴァイオリニスト。演奏会は何時も裸足。”

6.ラヴォッテ・セレナーデ             2:58

*フェリ・ヤノシュカとジプシー・アンサンブル   テイチク 3OCP-293

7.Hora (民謡)                4:16

*Oleg・Ponomarev(Vn) ”ロシアのジプシーヴァイオリニスト″
               ARC Music EUCD2449

8.Ahuz、mama・・・  ”ハンガリーのジプシー音楽より”   4:03

*Kanizsa Csillagai    ARC Music EUCD2284 

9.独裁者のバラード                4:17    

*タラフ・ハイドゥークス     NONESUCH  WPCR19033   

”ルーマニアンジブシーバンド リアルなロマ・ミュージック継承バンド.今世紀初め、ヨーロッパで大評判を博す。”

                                                                         以上

 

例会補足資料 

例会資料 2019.11.24<<ロマに関するカンペ>(ウィキぺディアやその他検索サイトから情報収集後要約)

●ロマ(ジプシー)の辿った道。

北インド・ラジャスタン(約1000年前:放浪生活に入る。)⇒パキスタン⇒アフガニスタン⇒
イラン⇒イラク⇒アルメニア⇒トルコ
⇒(ヨーロッパに入る)⇒ハンガリー⇒ルーマニア⇒ロシアエジプトスーダンブルガリアルーマニアハンガリーギリシャクロアチアマケドニアセルビア
⇒バルカン半島(ギリシア、マケドニア)⇒アフリカの地球海沿岸(エジプト、スーダン、ブルガリア)⇒を通ってスペイン

●ロマの音楽
放浪先の国々で、音楽の演奏やダンスなどを行う旅芸人として生計を立ててきた。”
”その音楽は、現地の音楽に影響を与え、また影響を受け、相互に発展してきた歴史。”
”楽譜が無い。アドリブが多い。”
”ハンガリーの地で大きく進化。ギターやドラムにクラシックでも使用されるバイオリンやビオラ、コントラバスなどの弦楽器が加えられ、ハンガリーの民族楽器ツィンバロムやターロガトーも加わり、国民的音楽へと発展。クラシックにも大きな影響を与え多くの巨匠がジプシー音楽の要素を取り入れた名曲を残している。”
”何よりおもしろいのは、彼らが移動した先で、新しい音楽をつくりだしているが、
それぞれに共通するものは特にない。”

●ロマの音楽の特徴
”ロマの音楽の大きな特徴として、テンポや強弱の激しい変化や交替、細やかなリズムや奔放な修飾、ソウルフルなヴォーカル、そして音高をすべるように移動するグリッサンドの多用などが挙げられる。”

●ロマが嫌われ、迫害される主な理由が4つほどある。

・流れ者の民族で文化が違う。
・キリスト教徒ではない。
・コーカソイド(白人系)ではない。
・個人主義で、決して地域に同化しない。″

以上