スタンダードナンバー礼賛

AAFC例会資料

2019/12/08

担当 : 渋谷 賢三郎


 

最近新しい仲間が増えて、ジャズ・ポピュラー・ラテン・流行歌・演歌など、私にはあまり馴染みのない曲を聴かせてもらうことが多くなりました。
しかし、私のような門外漢でも各ジャンルのスタンダードナンバーを聴くと、いつの間にか耳の底に残っていたメロディに誘われて若かりし頃のあれこれを思いうかべて懐かしい気持ちが湧いてきます。
クラシックでも同様ではないかと考えて本家の美しいメロディを選んでみました。

WAモーツァルト(1756-1791) 
クラリネット五重奏曲イ短調 k581

第一楽章 アレグロ    9分30秒
第二楽章 ラルゲット   6分29秒
第三楽章 メヌエット   7分32秒
第四楽章 アレグレット・コン・ヴェツィオーニ 9分33秒

アルフレッド・プリンツ(Cl)ウィーン室内合奏団 DENON 1976年録音
1788年(33歳)妻の浪費癖や病気などで借金しまくりの最低生活の中で書かれた。

クラリネット協奏曲 イ長調 K622

第一楽章 アレグロ  12分49秒
第二楽章 アダージョ  8分1秒
第三楽章 ロンド アレグロ  9分13秒

ロジンスキー指揮 ウィーン国立歌劇場orc
レオポルド・ウラッハ(クラリネット)1954年

ウラッハはクラリネット奏者には神のような存在で1928年から1956年までウィーンフィルの首席をつとめプリンツやボスコフスキーなど名手を育てました。
先程のプリンツは9歳からウラッハに師事し15歳でウィーンフィルに最年少で入団した天才。
プリンツがウィーン室内合奏団と初来日した1974年厚生年金会館のコンサートはブラームスクラリネット五重奏曲とモーツアルトの五重奏曲は聴いているうちに陶然として、天にも昇る心地になりいつまでも終わらないでくれと祈るような気持ちになりました。その後室内楽でそれほど感動した事はありません。
クラリネットの曲はあまりにも美しいので後の作曲家は頭から敬遠して挑戦していません。

レクイエム鎮魂のためのミサ ニ短調k626

ベーム指揮ウィーンフィルハーモニー 4分7秒
ラクリモサ

1791年氏名を明かさず依頼されたレクイエムをすでに死期を予感していたモーツァルトは、これは自分のためのレクイエムではないかと考え作曲に没頭し(全曲は弟子によって完成された)
ラクリモーサの途中で絶筆となり翌15日0時55分に生涯を閉じた。ラクリモーサはモーツァルトの辞世の歌(スワンソング)である。

以上