私が興味を持った曲

AAFC例会資料

2019/12/08

担当 : 島 剛


 

1.ストラヴィンスキ作曲:バレー音楽「プルチネラ」 22:40

20世紀音楽の始まりと称される「春の祭典」、「火の鳥」などの作曲で知られ、その音楽の象徴性、バーバリズム、民族性(民族主義的ロマン主義)などは彼の音楽の特徴でした。
また、それまでのバレー音楽に無い新しい風を吹き込み、そんなイメージである彼がそれと全く違う古典的な優雅、典雅に感じるこの曲を作曲しました。一聴して聞いた私には全く別人のストラヴィンスキーで驚きを禁じえません。
この曲はペルゴレージ(Giovanni Battista Pergolesi, 1710 - 1736)の音楽を素材としたものです。
ディアギレフがローマの古い教会で見つけそれに感動して作曲をかれに依頼したとの事です。
演奏:ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管弦楽団

2.バッハ作曲:奇想曲「旅行く最愛の兄に思いを寄せて」BWV992 12:36

バッハ作品の中で唯一感情を吐露したものと言われている19歳の作品。
兄:ヤコブ・バッハがスウェーデン国王・カール12世のオーボエ奏者として軍楽隊に入ることになり送別の際の音楽。
奇想曲(カプリチオ)の意味は17世紀では「自由なフーガの鍵盤音楽」の意。
バッツは幼少期に両親を亡くしており兄が親がわりであった。兄が軍楽隊に入る事は戦場に赴く可能性があり身の危険性を案じた。
演奏:クリスチャン・ウイット(チェンバロ)

3.外山 雄三:管弦楽「オーケストラのためのラプソディ」6:36

1960年の作品。戦後初めてNHK交響楽団が世界一周演奏旅行を行う。その際に演奏された日本情緒の伝統に沿った作品。
ユニークな作品として人気を集め海外での全演奏会に演奏され後に日本の交響楽団が海外での公演に欠くことができないレパートリーに成った。
演奏:岩城宏之/NHK交響楽団

4.ベートーヴェン:管弦楽「ウェリントンの勝利」17:00

1813年スペイン・ビトリアの戦いでウェリントン侯爵が率いるイギリス軍がフランス軍に勝利。彼を讃える曲としてベートーヴェンが作曲。
当時、ベートーヴェンは家庭問題を抱え精神的、経済的に悩んでいた。メトロノーム発明者であるメルッテルからの提案で作曲、大きな収入を得た。
初演は彼が指揮に当たったが多くの音楽家が協力して演奏に加わった。
演奏:ネビル・マリナー/アカデミー室内管弦楽団

以上