「スメタナとドヴォルザーク」名曲映像紀行

AAFC例会資料

2019/12/22

担当 : 白澤 幸雄


 

1.ベドルジハ・スメタナ(チェコスロヴァキア:1824~1884))

チェコ生まれの国民楽派のパイオニア。プラハでピアノと作曲を学んだ後、自身の音楽学校を設立する。
当時チェコは、オーストリアの圧政下、各地で革命の機運が高まる政情不安の中、祖国を離れてスウェーデンへと赴くが、そのことがなおさら彼の民族意識を刺激した。
帰国後も、終生にわたって愛国心をモチベーションに音楽を作り作り続け、その精神は同郷のドヴォルザークに引き繋がれた。

(1)演奏曲:連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
※ 祖国チェコの素晴らしい自然、川に刻まれた国の歴史、そして作曲家の祖国への強い思いが込められた名曲

(2)指 揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

(3)演 奏:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

(4)録 音:1951年1月(MONO)

2.アントニオ・ドヴォルザーク(チェコスロヴァキア:1841~1904))

チェコ生まれ、チェコ国民楽派の開祖スメタナが切り拓いた道を継承・発展させた。
ブラームスに見出され作品は世界中に知られ、1891年には、ケンブリッジ大学から音楽博士号の称号を受け、やがて、国際的作曲家の仲間入りを果たし、チェコ音楽を国際的に高める。
1892年アメリカに渡りニューヨーク国立音楽院の院長に就任。

(1)演奏曲:交響曲第9番ホ短調「新世界」より

➀ 第1楽章:アダージョ~アレグロ・モルト
② 第2楽章:ラルゴ
③ 第3楽章:スケルツォ・モルト・ヴィヴァーチェ
➃ 第4楽章:アレグロ・コン・フォーコ
※ 下校の時間に「家路」として聴いたメロディー、だが、このどこか懐かしいのは、それだけではなく、ドヴォルザークが、アメリカに着いて、最初に作曲した作品で、現地で出会った黒人霊歌が、ボヘミアの歌と似ていることに刺激を受けて、第2楽章の「郷愁溢れる熱い想い」を込めて作曲。その想いを知ると、郷愁により深みを帯びる名曲

(2)指 揮:パーヴォ・ヤルヴィ

(3)演 奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

(4)録 音:1993年1月(STEREO)

以 上

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