2008年6月7日

私の現用装置やらオーディオ事始など

脇田 隆夫


<ラインナップ>

SP   高音JBL 2405  中音JBL 375−537−500(愛称 蜂の巣) 
低音JBL D130(バックロードに格納)    
AMP  高音2A3s(キット工作) 中音300Bpp(知人に製作依頼) 
低音 マッキンMC2500
チャンネルデバイザー  ベーリンガー 500ヘルツ 5000ヘルツ カットオフ18db
DAT&バッファー  ベルテックDA−1
トランスポート   パイオニアDVS7 ベルテック改良型
CDプレーヤー(副) フィリップスLHH700
アナログ   デンオンDP3000 サエクWE308 
オルトホンMC20s アキユフェーズAC3
アキュフェーズC7 アキュフェーズC200改良S
音場の味付け  ダイナベクター SSA504(長期拝借中) SP4本
電源コード&ラインコード  藤井式虚実変換ケーブル   ベルテック
石田式デジタルケーブル


<ひとこと>

スピーカーは全て徳島時代にて買い求め30年以上鳴らし込んでおります。ウーハーの箱は嘗てバスレフでJBL136Aを使用していたこともあります。しかし暗い音なので又D130に戻りました。蜂の巣はとんでもないじゃじゃ馬で当初どうしたものかと思いましたが、店主に「脇田さんが定年の頃には良く鳴りますよ」と言われその意味が最近少し判ってきました。
AAFCに入会後、諸先輩のお蔭で私なりの音が出るようになりました。未だ改良の計画はあるのですが大分道草を食った為、今の処、頭でイコライジングして聴いております。
ベートーベン、マーラー、ブルックナーを始めとするオーケストラ、ブルーノ−ト系ジャズ、その他何でも幅広く楽しんでおります。AAFC例会のお蔭で沢山の良い曲・演奏・録音に出会いました。

 

<オーディオのなれそめとJBLとの出会い迄>

もう55年前の中学生。ご多分に漏れず鉱石ラジオ工作に始まり6D6・6C6・6ZP1・12Fによる高1ラジオ、すぐに5球スーパー(6E5なるマジックアイ付き)と進む。更に高音質を求めIFTはスターの可変式にしたが混信とHIFIの狭間が難しかった。ポータブルラジオも作った、ミニチュア管1T4を使いケースは筆箱。苦労した割に感度は悪かった。今なら1,000円で名刺サイズが買えるのに・・
アカイC5フォノモーターにプリモのターンオーバー式クリスタルピックアップをつけSP・EP・LPを鳴らす。この頃ラジオ作りやらプレーヤー作りを順番待ちで頼まれ感謝され良いお小遣い稼ぎにもなった。
高校に入って一層ラジオ熱は過熱。仲間もいたので、勉強はそこそこに今度はオーディオに向かっていく。アンプ工作は42S、6V6S、2A3S、6V6PPなど、それも雑誌をみては回路を作り変えシャシーはもう穴だらけ。アームはグレースのオイルダンプ、カートリッジはグレースF-3。プリアンプは12AX7×2?で作るが、ハム退治に苦労する。しかし高音の伸びはクリスタルと次元が違うなと感心した。スピーカーはパイオニアPE8B 、PE8、ナショナル8PW1、アシダボックス6PHF1、最後はコーラルHj-220+ナショナル10L1の2ウエイに。ボックスは隣の腕の良い大工さんに頼んだバスレフやらEVホーンなど。
この頃、かの著名な青木周三さんに手紙にて8PW1で低音をどうしたら出せるか相談したところ、今の箱に幾つか穴を開けマルチダクトとしなさいと図入りの達筆なペンで丁寧なお手紙を頂き感激しました。最近知ったのですが、氏は提灯記事には一切無縁でメーカーからは煙たい存在だったようで偉い人です。
当時FMチュナーの嚆矢トリオFM100を使ったが時間が経つと同調がずれたもの。
アカイのテープデッキも愛用し、コンデンサーツィターも作る・・ピースの銀紙振動板はかすかにちりちりと鳴り良い味付けになりました。
この頃、やれアンプを作った・スピーカーを替えたからと友人宅に行ったり拙宅に来ても貰ったりした、全く今と変わりませんね。以上全てモノラルの世界です。
大学で電気をやる積りがふと気が変わり文系に。そこで山登りが面白くなり講義そっちのけで年三分の一は山の中。会社に入ってから10年余は仕事に夢中、都合15年はオーディオ空白時代。
転勤で徳島に赴任。そこで今は無き「オーディオ7」と言うオーディオショップを覗くと素晴らしい音がしている。血が騒いだ。SPはと聞くとJBLD130プラスJBL2405である。店主はもと山水の優れた技術者。JBLの欠点はネットワークにありと主張、ネットワーク、箱もオリジナルで作っていた。嘗て店を訪れた菅野沖彦さんにも絶賛され「美しい音」なる色紙もあり、人柄にも惚れた。これがJBLとの出会い。
瀬川冬樹が語っております。「自分の理想に近い、自分の理想の音を再現してくれそうなSPを選ぶこと、巡り合うことからオーディオは始まる」
長々とお付き合い頂き有難うございました。 

                 以 上