2008年06月16日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ その 第2話

あるオジサンの回顧録


小学校の2年ぐらいから4年生ぐらいのとき夕方の6時ぐらいだったと記憶があるのですが、NHKの第一放送で尋ね人の時間が有り第二次世界大戦の抑留者や引き上げ者の消息を尋ねる番組をおぼえています。十五分番組だったかな?当時ラジオは茶の間においてあった記憶があり自分でスイッチを入れた感覚は残っていません。今から思い出すに再生ツマミがあったので並四ラジオだったかな。

 NHKと言えば今は東北道の蓮田サービスエリアの近くに第一放送と第二放送の送信所が在りますが、昔は川口の送信所でした。学校の有志で見学に行った思い出がありますが
送信機のおばけでした。送信機は2系統あり片側ずつ動かし非常時に止まらないようになっていました。送信アンテナの根元にお互いの周波数に回りこまないように第一は第二の第二は第一の周波数に同調した回路が馬鹿でかいバリコンとコイルが挟んであるのが印象的でした、おまけに第二放送の送信鉄骨=アンテナの全体が大きな碍子の上にそっくり乗っていて大変オッタマゲタ事を思い出しました。送信機の送信テストの擬似負荷に水のプールが使われているのも面白い事でした。

 民間中波放送でステレオ放送が始まった時にどうしても聴きたくて音がいいと言う話しで6BA6高周波一段ゲルマニューム検波のラジオを作りクリスタルイヤホーンをつなぎ片チャンネルとし、もう半分はお金が無いので一番原始的なゲルマニュームラジオを作り聞きました
 確か15分ぐらいの番組で夕方の6時すぎからの放送でした。今までの別々の放送がこの時間だけ2つのクリスタルイヤホーンですごい感激の世界が広がったのを今でも頭の中にいまだに残っています。

 時代は変わりFM放送が始まり当時東海大学から実験放送として送信されていました。
これが聞きたくても軍資金が無くFM受信機は手に入りません。新聞、雑誌を見ると舌なずめりしたくなる様な番組内容でいい音だと書いてあります。結局うんうん唸って6J6と言う真空管を使用し超再生受信機をでっち上げて もちろんステレオには成らないのですが何とかイヤホーンでしばらく聞いておりました。

調整のとき80MHZの近辺に調整するのですが周波数の見当もつかず、ああでもないこうでもないと苦しみ テレビの1CHが受信できた後コイルの調整をして何とか追い込んで受信していました。超再生受信機はこつが飲み込めるまで大変ですがトライして見みると大変面白い受信機です。ただし近くの受信機は悲鳴を上げます。 

 3回目に続く