2008年08月11日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ その 第6話

あるオジサンの回顧録


むかし家庭内に有った並四ラジオは破壊主義者の手によってばらばらにされ部品の状態で鉱石ラジオとかの餌食になっていました。よき初歩のラジオの雑誌のお導きで訳もわからず分解されていた部品はなんとなく集められ破壊主義者の立ち直りから何とか形を変えたラジオに変身し又、放送波を受信しアナウンサーの声を出すようになりました。

 いろんな放送局からの電波を受信するのに電磁波から音声を取り出すのに最後に検波回路がありますが、いろんな方式があり随分と3日にあけず回路を変更して いろんな回路を試しました。真空管はST管を随分楽しみました。市内のラジオ屋さんと仲良しになり中学生のパワーを発揮して無料で、エミッション減ぽい真空管をジャンクリサイクルしてもらっていました。これを渡すからよく勉強するんだよと言われながら、ラジオの趣味だけしかしなかったのです.すごいオオバチアタリですな。
 
 いろいろ製作物をするとプリント基板が出てきますが、紙エポキシ板か又はガラスエポキシ系の板の表面に銅版の膜がかかったものを回路にそって電気回路を形成しますが、残す回路網をマジックインキで書き込み薬剤で銅薄面を溶かします。
この薬剤に黄色い色の塩化第二鉄の希薄液を使うのですが作業中に部屋の中で畳の上に溢したから大変!事件になります。この溶液は水によく溶けるので雑巾で擦っても擦っても畳の表面に広がるばかりでとても怖い目に逢います。雑巾は二度と使えません。
 当然手のひらは真黄色になり、家人からお目玉が飛びます。飴玉ならとてもいいのですが。液体のものを扱うときは必ず外でやってください。長年の教訓のその一部です。 
 
 プリント基板を製作するときフイルム焼きにする方法があり写真のフイルムに黒い筋で回路網を作りプリント基板に感光塗料を塗り、重ね合わせて回路網に沿った部分を残し塩化第二鉄で溶かす方法が一般的ですが、薬剤も何も使わない方法としてなんと一般的なカッターナイフで削って回路網を作ってしまう方法論を聞いたのはずーと後のことでした。
 かなりマニアックな方法ですがオンリーワンの製作物では慣れればそんな方法が有るのは気がつかなかった。上には上が有るもんですね。うーんなるほどなー。

プリント板をシャーシに取り付けるときにわざわざビスナットで取り付けるのは当たり前ですが、モロニ両面接着剤で取り付けるという荒業があります。どうせ自分の機械だし壊れれば自分に帰ってくるだけなので自分の納得の元やってしまう方法が有ります。他人に作って渡すときはやってはいけません。クレームが長い間に来ます。 

                                                 7回目に続く