TADウインドシンフォニー第16回定期演奏会を聴いて

2009年6月17日

脇田 隆夫


当会のコンサートでの演奏をお願いをしたり、演奏家をご紹介して頂いたりで大変お世話になっているクラリネット演奏家鈴木美香さんからこのコンサートのご案内を頂いた。

TADとはパイオニアの冠コンサートかと思いきや米ラスベガスを本拠に活躍する指揮者鈴木孝佳(TAD鈴木)氏を慕いプロ演奏家が集まって1992年に結成された著名な吹奏楽団である。

6月11日(木)入梅宣言の日、幸い梅雨の中休みにあたる。会場は些か遠くJR蒲田駅近くの大田区民ホール・アプリコだが会員3名で参加する。駅周辺で軽い夕食を済ませ早めに会場に着く。控え室に本番前の鈴木さんを訪ね挨拶。

聴衆は中・高の学生が目立ち広い会場のごく前席を除き座席はぎっしり埋まっている。
6曲のうち世界初演、日本初演が夫々2曲ずつというプログラム。

最初の曲、ドリームズ オブ フライトが始まる、あれっ、流石にプロ集団! 響きが全く違う。クラリネットだけでも14名、総勢70名を超える重厚で素晴らしいアンサンブル。
勿論初めて聴く曲ばかりだがプログラム選定が趣向に冨み惹きつける。
最後のエルサレム賛歌はアルメニア風、後半に至り2階席先端、両サイドのトロンボーンとトランペットが各3本、朗々と会場に鳴り響き もう音の饗宴。

スカッとし高揚した気分で会場をあとにする。ウインドシンフォニーの虜になりそうで次回が楽しみです。

             演奏曲
J.レインズ/交響的序曲「ドリームズ・オブ・フライト」
J.T.ブキャナン/サルスエラと失われた音楽的断片
M.キャンプハウス/ローザの為の楽章・公民権運動のヒロインに捧ぐ
P.スパーク/ディザーツ
A.ラバウンティ/アジアのための祈り
A,リード/エルサレム賛歌・アルメニアの復活祭の賛歌による変奏曲

以 上