2010年012月12日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ

その第44話

あるオジサンの回顧録

  
 同好の士と言う者は、周りから見ると何をやっているのか解らんものである、オジサンの同好の氏、Tさんは自家営業であるが、山の神はお父さんの趣味の物は、知らない内に町内会のゴミ捨て場に捨ててしまうほどのご婦人である。

幸いなことに、Tさんは離れた所に、工場を持っていて、そちらには、山の神がほとんど現れないので、工場の中に趣味の世界を確保している状態です。

 わがあばら家と異なり、割と広い工場なので、趣味の機械の修理や組み立て部品の倉庫には困りませんが、趣味のお店を広げっぱなしにして、ハンダ付けや、機材のメンテナンスをできるのが、うらやましい限りです。

 この様に成って来ると、同好の士は入れ替わり立ち代りに、訪れるもので、すき物集団の溜まり場化するのも時間の問題だけの話で休みの日はサロン化してしまいます。ここで交わされる会話は同好の士ではないと解らんチンの会話が飛び散ります。

話している本人同士は楽しくて、楽しくてたまりません。竜宮城の一日は、あっと思うまもなく過ぎてしまいます。かくして現実の時間がせまり、自宅に帰るといつまで遊んでいるの?の目つきの視線にさらされます。

 山の神からするとジジイの趣味は何とかの赤烏帽子ではなく、・・・・なのである。中には貴方だけしか見えないの・・と言うご婦人も稀におられるが、あまりこの様な赤烏帽子のご婦人と遭遇していないのは私だけか?。

この様な夫婦は、居られる事はおられるようだが夫婦円満につながっているようです。この場合ジジイと婆の趣味をお互いに認め合っているのが現実のようです。同じ趣味で盛り上がっているパートナーも居られるようです。この場合ジジイは頭のバーコードと共に、影が薄くなります。

 なかなか趣味とカテイ円満は結びつかないようで、ジジイは日ごろうまくすり抜けるテクニックを時間をかけて体得するも、大仏さんの手のひらの上で時間は過ぎてゆくのです。

45回に続く