2011年05月16日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ

その第50話

あるオジサンの回顧録

  
 新聞を読んでいたら、読者欄の投書の中に、今年の7月からテレビの地上波デジタル化に伴い、デジタルに受信設備を変えた方の投書が載っていました。綺麗に映るとの謳い文句ですが、それなりの資金投資をしたのに、天候に左右され、それなりの雨が降ると、電波が途切れ、受信できなくなるとの事、せっかくの楽しみにしていた、録画も出来なく悲観し失望した内容でした。

 また、電気店に相談しても、アンテナの向きにより、総ての放送局がうまく均一に受信しないことがあり難しいとの回答があり、がっかりしたそうです。文面から東京近辺の方ではない印象でした。今までの周波数から高い周波数に移ったので、電波の性質から当たり前で、デジタル変調だとなおさら、信号レベルが取れないぎりぎりのポイントだとすると、そうなるだろうなーと感じ入った次第です。

 電気工事をしている友達にお知恵拝借で苦労しているの?と聞くと、アンテナを放送局に向けても、何局も受信しなければならない時、受信できない放送局がでる場合があり確認を良くしないと、辛いことがあるそうです。今までの電波の周波数は建物の影に比較的回りこみする周波数から直線性の強い周波数に移ったので、そのような現象が顕著に現れるようです。また減衰する条件も高いので今まで調子よく受信できていた所がつらくなることも当たり前ですが、一般の方は関係ない話で困ったナ、がこれから出てくるでしょう。

 7月にデジタルに移行するようですが、その時点で可なりの数の家庭で受信できない状態が発生するような気がしてなりません。地上デジタルの案内のコマーシャルを見ていると、デジタル対応の画面とアナログ放送を同時に2つのテレビで受信すると途中の一部の部分にアナログ画面は砂嵐の画面になります。デジタルの放送の画面は 良かったね 良かったね の声と共に、しっかり手を叩いています。

デジタルテレビを買っていただいて儲かって良かったねと、聞こえるのはジジイのひがみでしょうか?。国を挙げてやるなら、簡易アダプターなんて、無料で配れば今あるテレビもエコなんだけどと、結局、財布の中身と相談で、デジタル化の本腰をあげねば、すきなチャンバラ映画も見られなくなるナーと、思案投げ首の今日、この頃の世知辛い年金暮らしの寒い中、鼻水をすするジジイなのです。

、                              弟51話に続く