2011年09月26日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ

その第56話

あるオジイサンのお話

  
 思い立ったが吉日、と言う文句があるが、まさに思いたってしまったら、しない訳にはいかない。電気に関して私の、とっても悪いくせ、どこかで聞いたような一節。

 生活の基盤の職業を放り出し、半田鏝の世界にのめりこむのである。今回は地上デジタル放送が終ったのに、なにやら電波が受信できるのである。
テレビ電波受信の時は、弱い電波の時は、アナログの場合は、同期信号が何となく現れたり、画面の中で斜めの縞が現れたりするのだが、デジタル電波の場合この様なことには成らず、電界強度があるレベル以上にならないと画面として成立しないので、縞模様なんてお目にかかれなくなってしまう。  7月24日の深夜、しっかり寝てしまった、午後26時、つまり、27日の午前2時過ぎ、ジジイはオショウ水の身体的廃棄で、深夜の目覚めをされて、まわらない頭で、アナログ電波が停止した事を思い出すのでした。

 どれどれ?とアナログテレビのスイッチを入れて砂嵐画面の点検をしたところ、ナンとウスぼんやりとアナログ電波が受かるのである。な、なんと、衰えた深夜の味噌カツ脳みそは混乱状態に落ちたのである。 放送局が送信機の電源を落とし忘れたのか?はたまた?心理現象か?・・・・全ての放送局の受信を試みる羽目に陥ってしまった。使用しているテレビは白黒の5インチのとても古いテレビで、台所で長年見てきたこちらもジジイのテレビである。深夜のオールドジジイ同士の遊びが始まってしまった。

 電気で変なことがおきると、私のとても悪いクセ が始まってしまう。アンテナは短いビニール線が数十センチ付いているだけ。電界強度が稼げないので、長いビニール線を追加してああだコウだと、ひっぱり回して、チャンネルを回し受信状態の改善に取り組むジジイが深夜に出現。
 けっこう音声までは聞こえないが、画面は改善され、ナンダカ解るようになった。実用まで行かないが映っている。チャンネルによっても違う状態だが、良く見えるところも有る。作業をしていて気が付いた。漏れ電波である。答えはケーブルテレビのデジタルからアナログ変換のサービス電波の漏れだったのである。

しめた?と思うのは、窃盗罪にならないで受かる方法は無いものだろうか?とジジイは考えておる。

57回につづく