2011年10月10日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ

その第57話

あるオジイサンのお話

  
  いよいよ付いて行けなくなった。何がかって? 最近の端末機である。携帯電話までは何とか付いて行けた。仕事柄、携帯電話は必要である。何とかこなせた。携帯のメールもなんとなく出来た。写真も携帯に付いていたので写すことも出来た。電話もしゃべることも出来た。ここまではよかった。これはこれで使いこむことにやっと慣れてきた。

  世の中、キッカイな端末が氾濫し始めてジジイには訳がワカラン仕掛けになり始めている。本が読める端末機、ゲームが出来る端末機、地図が現れる端末機、インターネットが出来ちゃう端末機、XXが出来ちゃう端末機、何社もいろんな端末を出して買って頂戴状態である。いろんなかっこいい名前をつけて売り出している。

  しばらく経つと性能向上だか知らないけれど、バージョン変更で後ろの数字だけ変えてこれでもか、これでもか、と新型が出てくる。その反面販売不振でやめてしまう端末機も現れる始末、せっかく買った端末機も次から次に、季節の変わり目の都度にお変わり状態である、なんだろーなと、何する機械かな?と宣伝している内に、居なくなっちゃった端末も現れ、ジジイは端末情報に頭を混乱するばかりで、終わってしまうのである。

  これらの端末機器のすごさはKEYボードが無いことである。使っている方の手元を拝見していると、昔のことを思い出した。ブラウン管の表示のポイントにリード線のついたペンシルを当てると、画面上で情報が拾われ、データー処理が行われる方法であった。どうやって動くか考えている内に、ペンシルなんて当てないでも、同じような操作が可能になった覚えがある。

  画面の表面に指先を当ててなぞれば、情報処理をこなし答えを出してくれるのである。どの様にしているのかと、聞いたら、画面の表面にフイルムシートが張ってあり、電気信号として取り出し処理しているとの事。なるほどなーと思ってから、四半世紀もたってしまった。小型の端末機器の表面に指を触るだけで情報処理をするようになっている。

  身近の誰でも生活の中で遭遇するのが、銀行の振込み引き出しの時にお世話になる出し入れ機である。ガソリンスタンドでもコンビにでも日常的に身近なものに成ってしまっているが、何時頃からそうなったか思い出せない。いつの間にか技術革新が進みじわじわと時代は変わるのである。ジジイの頭はオーバヒート。

      58回につづく