2011年12月11日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ

その第60話

あるオジイサンのお話

  
  月日の経過は早いもので、ちょっと見ぬ間の葉桜かな、なーんて思って居るうちに、人間ワガママなもんで、暑い暑いと言いつつ、電気が足りないぞーと号令がかかり、室温を今までのエアコンの設定を変えて、室温を28度前後に保つと、夏場に現れるクロゴキブリさんのフライト温度になるそうな。アンヨが何かのタイミングで離れると、羽が広がりパタパタと空中滑空と相成るそうな。

  ジジイは秋葉原に行くと、財布の中身が思い描いていた予定部品購入から離れ、アッあれも欲しい、要るよなー・・・現物発見 見てしまったのねー となると、財布の中身が離れるのである。お盆の供え物の言い伝えではないが、胡瓜の馬に乗って急いで秋葉原に戻り、(行くのではない)空っぽの財布を抱えながら、怪しい戦利品と、ともに茄子の牛に乗ってゆっくり(自宅)に帰るのである。

  最近の秋葉原は電気街の秋葉原ではなくなりつつあるが、老舗のお店は数軒消滅してしまったが、通いなれたハラッパ、そこは体が覚えていて、角を曲がって何軒目、とあるビルのエレベターのボタンを押して扉が開くと、飯より好きな、ジジイの、灰になっても直らない大好きな電気部品のお迎えとなるのである。ジジイの身辺には、棺おけの底まで電子部品に埋もれて、灰になりたがる御仁の何と多いことか、誰じゃ? 朱に交われば赤くなるなんて思っているのは。本人同士はお互い(まっとう)だと思っているのだから、何の問題もアリャセンのだが。

  人間社会共同生活の塊である。お隣さんとうまく付き合うのも世間渡りのテクニック。モーレツな趣味の塊の御仁の中には、自説を言い張り押しきる御仁が存在する。自分の常識は他人の非常識他人の常識は自分の非常識、趣味の世界はこれに気が付かないと俗世間から変人扱いのレベルになる。趣味の世界も程々がわかればうまくいく。ここまでたどり着くのに、果てしない人生と金銭を流し込んでいる方を、数知れず垣間見てしまった。 

  趣味の世界も、なあ なあ 程度にしておくのが人畜無害でよろしい。財布の底も少しは見なくてすむことと相計らん。なーんてできないもんね。ジジイは今日も戦利品の部品を撫で回しニタリニタリと、あーだコーダと夢見る毎日である。家人が騒ぐ、またショーも無いものを持ち込んで!!・・やばい・・一時、黙示録のジジイである。

61回につづく