TADウインドシンフォニー 第21回定期演奏会 鑑賞記

AAFC エッセイ
訪問日
2014/6/6
文  章
脇田 隆夫
 

 

嘗てより、AAFCコンサートでお世話になっているクラリネット奏者の水野美香さんから今回も丁重なご案内を頂いた。AAFC会員に声をかけたが都合がつかず、単身で参加した。

場所は大田区民ホール「アプリコ」大ホール。蒲田駅から数分の便が良い優れた会場である。生憎梅雨入り直後の大雨にも負けず 聴衆のみなさんが大勢詰めかけている。ずぶ濡れの方もいる。セーラー服の女学生が多く いつもながら目につく。

定刻7時、最初の「祝典序曲」が巨大な音量で鳴り響く。相変わらず重厚、ピラミダルな響きが心地良い。フリップス・スパークの「シンフォニッタ第4番」がチャーミングなメロディと軽快なリズムで楽しい。

休憩後、讃美歌「アメイジング・グレイス」 出だしの管の音がしみじみと心に響く。

最後が大曲「メキシコの祭」 さすがはプロ。大熱演で盛り上がる。大きな拍手。

  アンコール、始めはドイツレクイエムから。定期公演直前に急逝、プログラムにメンバーとしてまだお名前が載っているホルン奏者F氏へ荘重な響きがささげられた。

  水野美香さんも熱演しておられた。会場に2011年目黒での第18回定演CDがあったので買い求めて帰路に就く。外は叩きつける雨だったが花金とあって電車の中は一杯機嫌の顔、顔であった。
頭の中ではウインドシンフォニーが未だ響いていた。


以 上

目次に戻る