室内楽の調べ 鑑賞記

AAFC エッセイ
訪問日
2014/11/10
文  章
脇田 隆夫
 

 

当会でお世話になっているクラリネット演奏家水野美香さんから「室内楽の調べ」のご案内を頂いた。

場所は護国寺駅近くの同仁キリスト教会 三田会員と共に向かう。
講談社からほど近く、坂を上るとビルの一角が本日の会場。
早めについて開場を待っていると、会場で練習を終えた笑顔の水野さんが現れご挨拶ができた。

定刻6:30開演。200名程入る教会は満席。
初めに演奏家から軽妙なトークがあり、会場は和んだ雰囲気に。以降演奏家トークは各曲演奏前に行われる。
本日は指揮者が客席最前列で待機し、演奏家のみのアンサンブルで演奏するという。
ソロヴァイオリンはチェコのヴァーツラフ・ドヴォルザーク氏。
演奏家のアイコンタクトでバッハの「ヴァイオリン協奏曲2番」が流れる。
ソロヴァイオリンとヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとが素晴らしいハーモニー。あの聴きなれた曲がホールに満ちる。この会場、天井が高く、響きがとても良い。

次いでグノー「9つの管楽器のための小交響曲」
構成はフルート、オーボエ2本、クラリネット2本、ファゴット2本、ホルン2本という珍しい構成。品格ある曲だ。

休憩後オーリックの洒脱な「3重奏曲」、マルティヌーの愉悦感ある「9重奏曲」と盛り上がって行く。

さあこれでお終いかと思ったら、水野美香さんがマイクを握って最前列で待機していた指揮者アントニーン・キューネルを紹介。舞台にあがって頂くと、なんと15名全員も舞台に所狭しと勢ぞろい。指揮者 さっと一閃、ドボルザークのスラブ舞曲がスタート、流石に指揮者・全員が揃うと格段に分厚くて華やかな響きがホールに溢れた。万雷の拍手、指揮者曰く「もうこれで本日は何もありません」 会場がどっと沸く、実に楽しい音楽会でした。これはおすすめです。

以下の写真は 水野美香様 ご提供です


以 上

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