JAZZクラブ「SOMEDAY」探訪記

AAFC エッセイ
訪問日
2015/06/03
文  章
林 英彦
 

 

東京は新宿といっても繁華街を少々外れた御苑近くのJAZZクラブ「SOMEDAY」にAAFCメンバーを中心とした御一行様が集合した。
目当ては、我がAAFC創立20周年記念祝賀会にJAZZピアノの生演奏で花を添えて頂いた「西直樹さん」のライブ演奏を聴くためである。

19時を目途に参加者が五月雨式に集まって来た。I氏はご夫妻で、S夫人はご子息とご友人と、G氏は友人に加えJAZZシンガーの「瀬戸カオリさん」を伴い、AAFCのメンバーと合わせると総勢12名となった。
なんと、この日お店に入っているお客の半数以上がAAFC関係者であった。
ステージの中央前のテーブル前に陣取り、先ずはビールやワインで乾杯し運ばれてくる料理を頬張り、演奏開始までのひと時を歓談で過ごした。

やがてステージが始まり、西さんよりメンバー紹介。
ピアノ:西直樹、ベース:安ヶ川大樹、ドラム:久米雅之のピアノトリオである。
祝賀会でも聴衆を惹きつけた洒脱なおしゃべりを交えながらのステージ進行である。
オープニングは、「ノルウェイの森」でピアノが静かに歌い出し、ベースとドラムが個性を出しつつもピアノのメロディーラインを支える素晴らしい演奏だ。

そして「ナーディス」「キャラバン」に続き、ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が演奏されたが、このラベルはクラシック的でもありJAZZ的とも採れる西直樹の世界との印象を受けた。

 

 

休憩を挟んでの第二ステージは、西さんの計らいで 瀬戸カオリさん のボーカルが加わることになった。
瀬戸さんはFM府中でパーソナリティーを務めており、我がクラブ制作のSP復刻CDをオンエアーして頂いている方だ。「ナイスワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット」「ザ・グッド ライフ」の2曲を披露。ボーカルには疎い小生であるが、心に染み入る歌声に暫し聞き入った。

 

再びピアノトリオの演奏。ハービー・ハンコックの代表作「処女航海」より「ドルフィン・ダンス」そして「コンファメーション」と続く。
前回訪れた際にはこの辺りまで聞いていると疲れてしまった記憶がある。今日の「SOMEDAY」のライブは聞いていて疲れない。何が違うかと思い巡らしてみるとマスター自慢の音響装置のボリュームが抑えてあることに気付いた。
最近のライブハウスの大半は、これでもかというほどの大音量で音楽に浸る雰囲気ではないと思うもの小生だけでは無いと思うがどうだろうか?そんなことを思いつつふとテーブルに目を落とすと、ワインの空瓶が既に数本・・・素晴らしい演奏にグラスを運ぶピッチが早まった様だ。

ここでもう一人女性ボーカリストが登場した。NHK教育TVの長寿アニメ「忍たま乱太郎」のエンディングテーマを歌っていた「船木真弓」さんである。(予定されていたのか偶々来店していたのかは定かではなかったが)
「ネバー・レッツ・ミー・ゴー」を歌われた。声量は大きくはないが爽やかな歌声であった。

我孫子住人の西さんならではの心配り「成田線の終電に間に合うように」との配慮(?)で、いよいよ本日の最終曲となった。ボブ・ディラン作曲の「マイ・バッグ・ページズ」である。キース・ジャレットのレコードはよく聞いているが果たしてどのような演奏になるかと待ち構えていると、来ました・・・安ヶ川さんのベースが小気味良くイントロを歌い出しそれに西さんのピアノが続く。
今回のライブは西さんのピアノが主目的ではあったが、私は密かに安ヶ川大樹のベースを楽しみにしていた。というのも彼のベースは技巧の高さは無論のことリズム・音程もしっかりしているのに加え、ハーモニクスを織り交ぜた多彩な音色も魅力的だと思っている。
今夜の選曲は、JAZZビギナーの私にとっても聞き応えのあるものであった。

アンコールをと思いつつも成田線最終電車を持ち出されては諦めざるを得ないと、後ろ髪を引かれながら新宿を後にした一夜であった。

【演奏者と共に】

 

以 上

目次に戻る