2017年4月21日

オーディオ ラジオ 駄話し シリーズ

その第89話

あるオジイサンのお話

 今日はとても、良い天気である。昨日の天気が変わり、三寒四暖なんて季節だが、ジジイはこの温度差に体力がついていけない。先日の日曜日にお茶の水に行って来た。同好を志とするいつもの三人組みが最寄の駅のコンコースに集まり、会場に向かうのである。

 昔の茶色の電車のスペードと違い、凄く速く感じる。つりかけモーターの音と五トン五トンなんて重さの音が聞こえるレールなんて無くて、かなりの長距離テルミット溶接のおかげでロングレールが実現し、サイリスタチョッパの音も静かで快適にジジイの体は目的地に近づく。よく揺れるのは上野ラインの渡り線のポイントが複雑であそこばかりは車体が ガガガガ と振られる。か細い足でつり革で踏ん張るジジイが存在しておる。

 11時開場なのにもう、とっくに開いている。入場料を払ってパンフレットを貰い会場に入るとさそっく群がっている、おじさん集団の中を覗くと、好き物ガラス玉に何人も手を出して、ご婦人のバーゲンセールの同様な熱気様相で結構な数のJUNKの中から好きなものを拾っておられる。好きものは 狩人人類の性 やめられん、とめられん。

 各階でテーマごとにブースがあり、メーカーも部屋ごとに立ち並びいつもの光景にジジイは覗きに行くのである。どの様に製作されているか自作のオジイは機構設計に興味を示し、使用パーツばかり気になって肝心の音はほとんど聞かないで、しょぼくれ目玉をひん剥きAMPの裏面側を覗き込み、パーツを見て、うーんそうか、などと遊んでいるのです。
自作では出来ない工業レベルの商品を見つめ、ありゃーできんな と思いつつ、いらない、見た目の装飾をはがすとどうなんだろうと?部品の配置を眺め、あーそうかと、これは盗もうと良い刺激になっておる。

 当然、秋葉原が近いので昼飯も変な時間になって、秋葉原で1番安いと思われるラーメンをすすり、部品屋に向かうと肝心なものが無い! どうも先ほど売り切れましたと、くりゃ多分、同じ流れのおじ様がちょいと前に買って行ったらしい。ジジイは又、来ればいいかと諦める。電車賃が・・・と考えるが無ければ致し方ないのだ。
 そーイヤ半田が無くなってしまって買わねばいけん。辞める会社の半田を3巻退職代で頂いてきたのが無くなり遊べなくなり、まともに購入となった。新しい半田はとってもよろしい。半田ごての先を銅製に変えてからいいかなーと思っていたら、半田も新しいのがよろしい。 山ノ神にいえない言葉である、言ったら明日は確実に無い! XXと畳は・・・禁句である。遊べなくなるのであるぞヨ。半田の煙に咽ぶジジイがおる。ゴホッ・ゴホッハークション・・・・。うわさ話が飛んでおる。 

90話につづく