AAFCの今年1年を振り返って
平成18年12月
会長 脇田 隆夫

 
12月23日(土)今年の最終例会は市民会館視聴覚室とのお別れ例会でもあった。終了後、忘年会を行う。会場は会発足以来お世話になった会館前のおかめ食堂。この場所ともお別れになるだろう。
参加者26名、宇都宮からNさんが新幹線で駆けつける。11月22日に結婚された会員最年少の若手ホープのUさんからは特にご報告を頂き お祝いムードにつつまれる。

乾杯に続き、ひと時あって各人から来年の抱負をお話いただく。話題の豊富なこと!
次いで、Kさん、S(F)さんから ご親戚のご不幸に伴うLPレコードご寄付処分オークションが、お二人の詳細なデータとともに、我がクラブが誇る日本レコード蒐集界の泰斗、高橋さんの名解説で瞬く間に完売、売上げは会にご寄付頂く。
これで脆弱な会の財政も強化された。
昨年はクラブ創立10周年事業として、運命ディスコグラフィ発刊、オーディオコンサート、クラシックミニコンサートを行った。

しかしながら、今年は年初から当会存続が危ぶまれる問題が発生した。すなわち、創立以来使用してきた例会場所、市民会館内の視聴覚室が 耐震強度不芳の為市民会館全てを19年3月を以て閉鎖するに伴い使用不能になると言う情報である。月2回、延々240回続いた例会開催が危うくなるのだ。
4月には従来の3名理事体制から一挙に6名理事体制に増強。不十分であった会員意見の汲み上げに加え、例会場所確保を巡る教育委員会との折衝、新会場候補発掘のため情報収集強化を図り、加えて会の電子情報を図るべく分科会を発足した。
5月に入り市教育委員会社会教育課長他2名と当会理事3名にて正式面談を行う。
18年12月末を以て視聴覚室は使用禁止。市民会館の撤去・改築計画は全くの白紙。新視聴覚室は数年後に予定される湖北の図書館内に設置するかも知れず。オーディオ機器は市民交流教室として市内小学校の空室に搬送、設置する。小学校の候補は根戸小を予定と。

年明けに年間予約で使用申込み受付開始、複数申込みの場合抽選となると言う。
 爾来、数々の候補場所が挙げられ偵察を続けるも決まらない。6月に入り柏神社の社務所情報が寄せられ即訪問する。冷暖房完備、和室部屋で音響的に好ましいし機器も置いて結構。但し1回4,000円。オーディオ機器転送時期未定の19年1月から3月までと小学校の冷房が無い夏期は柏神社と決めた。

 然るに、11月に入り久寺家近隣センターが午後ならば大体空いている。機器は置いてよろしい。但しご寄付頂けるならば!との情報。早速、例会にてGRF寄付の賛意を頂く。 この種のセンターにはたとえラジカセ一つでさえ決して置かせては呉れぬ。会場はAV機器もあり、広さ、音響的にも良好。センターの理事会の決議にて会財産のGRFメモリー寄贈による設置を市の管財課が認めた。画期的なことである。後日、センター設置のシステムではGRFに繋げぬことが判明、アンプ、CDプレーヤー、レコードプレーヤー、ラックについても寄贈することになった。これらについては会員有志からの有難いお申出を頂いた。

 会場問題についての縷々経緯を述べた。小学校を暫定メイン会場の方針で進めてきたが、少なくとも19年1〜3月と夏季の目処はついた。いざの時は柏神社の備えもあるし、弾力的に考えたい。いずれにせよ、今年最大の懸案事項は解決をみた。ちなみに、久寺家センターは下見した会員から大好評であり、先般センター理事全員にもご試聴頂いたところ素晴らしい音に驚嘆・大歓迎であった。
この間の会員の皆様、理事のご努力に厚く、深く感謝申しあげたい。「AAFCの底力ここに見たり」

 電子化については、分科会を開催し方向性を確認。まずは掲示板が出来た。使用方法も軌道に乗りつつある。次はいよいよHPの充実だが、発信する情報原稿が未だ不足している。原稿が書きやすい様な各種アイテムの提示が必要かもしれない。

 イベントについては、会場手当てに奔走したり、今後の会場費支払が予想もつかぬため、全て未実施であった。会場問題が一段落した今、これから春にかけて運営委員会を立上げ実施したい。

 例会は今年もハード。ソフトとも充実した力作の内容が続いた。ところで発表予定者が都合悪くなり穴が開いてしまうケースが散見された。例会は会の最重要行事であり、折角の期待を裏切らぬよう緊密な連絡を心がけて頂きたい。然しながら最近女性陣の発表も始まり、午後の実験工房では石田さんによるBAPスピーカーシステムの工作指導、SPのエッジ張替えなどバラエティにも富んでいた。尚、石田さんのBAPスピーカーは秋の日本オーディオ協会アマチュアSPコンテスト入賞の快挙であったことを申し添える。

 今年も会員の健闘振りがメディアを賑わした。A&V誌に山本さんのマッキンSPシステム訪問記(高橋和正さんによる)。ラジオ技術に前述の石田さんBAPスピーカ製作記及びオーディオエッセイ。高橋さんがCDジャーナル社から「20世紀の傑作LPレコード100選」出版。この他にも数件あるが詳細未把握。HPでご披露するのも今後の課題。

 どうか来年も音楽とオーディオを通じて切磋琢磨、生涯の良い仲間であることをお祈りしたく思います。                        
                                               以 上