お試しコーナー
2006年11月24日
自分の装置を愛していますか?
山本 一成


  オーディオ装置と悪戦苦闘していてつくづく思うことは部屋の影響です。
もっと広ければとか天井が後2メートル高かったらとか、床がコンクリートで補強できればとか考えます。当時は残念ながら現在の部屋をオーディオルームとして使用することなど最初から考えもしておらず、或いは微かな思いはあってもそんな事口に出そうものなら家族全体から猛烈な反対を受けるのが目に見えていたものです。今となっては致し方の無いことで諦めるしか有りません。

 それでも現在の装置で出来るだけ良い音で音楽を聴きたいとの思いを消す事は
出来ません。スピーカーやその他装置を換える事で思い通りに満足いく音になるとも限りません、むしろ無駄な投資になってしまう事の方が多いかもしれません.
それよりも苦労して揃えた現在の装置を充分鳴らしてやっているのだろうか.
とっかえひっかえしても結局同じ結果になるのではないか。
5年前頃からそんな考えに至りました。.
この時点から新たな苦労が始まったのですが、スピーカーは勿論のことプリもパワーもCDプレーヤーもDACも買い換えることなど今に至ってもその気はなくなりました.もっとどの装置も良く鳴ってくれるはずだと信じておりますし、求めていると装置もすこしづつ答えてくれます。余計装置に対して愛着も湧き、永く大事に使ってやろうと言う気になって参ります。

話を元に戻しますが、そこで愛着ある装置を出来るだけ満足いく方向に持っていくには、部屋の壁や天井、或いは床に拡散又は吸収する素材を(カーテン等も一例))自分の耳で確かめながら適用していく事が大事に思います。
装置へのインシュレーターを施すのも効果があります。
しかし、その変化は微々たるものです。チョットの差です。急に大きな変化は、良くなったと錯覚することの方が多い様です。確かな耳を鍛え、そのチョットの変化を積み重ねて行くと、いずれは現在の装置が以前の音とは格段の進歩をとげ、素晴らしく音楽性豊かに鳴っていることに気づくはずです。
(それでも100%満足しているはずは無く、オーディオファンとしての
性で、更に上を目指すわけです。しかし、音楽を以前より良い音で聴いていることには間違いなく実感できます。)

随分偉そうに書き連ねましたが、私の経験から感じたままを述べさしていただきました。

つまり纏めますと、皆さんの装置もチャレンジすればあまり金をかけずともご自分の部屋で充分満足いく音で鳴らすことが出来、音楽が聴けると言うことです。

             求めよ さらば与えられん!