最近、良く聴いているCDをご紹介いたします.ラヴェルの最初の室
内楽(1902−03年、ラヴェル27歳)弦楽四重奏曲へ長調です.
古典派の巨匠達(ベートーベン、モーツアルト、ブラームス他)の数々の
弦楽四重奏(どれも名曲)を聴いていた私の耳には新鮮で、曲想も
流麗で色彩豊かで、私には田舎の懐かしい風景画を鑑賞している
感じで楽しめます.
ラヴェルの作品といえば「管弦楽の魔術師」と言われる程緻密なオー
ケストレーションが素晴らしいのですが、この弦楽四重奏にもその点
が存分に感じ取れます.
演奏するのも難しい曲だと思いますが、この盤の演奏も気に入ってお
ります。 とは言え、他の演奏を聴き比べているわけではありません。
高橋さんの「20世紀の傑作100選」ではパレナン弦楽四重奏団を取り
上げていらっしゃいました。先輩諸氏の良いCDをご紹介頂ければ幸いです.
この盤もご多分に漏れず「ドビッシー 弦楽四重奏ト短調」がカップング
されております.SACDマルチで録音も良いと思います。