CD 紹介
山本 一成

ラヴェル 

弦楽四重奏曲ヘ長調

H19.3.31
演  奏
PARKANYI  QUARTET
レーベル
PRAGA Digitals
録  音
2003年12月

                                                                                                        

最近、良く聴いているCDをご紹介いたします.ラヴェルの最初の室 

内楽(1902−03年、ラヴェル27歳)弦楽四重奏曲へ長調です.

古典派の巨匠達(ベートーベン、モーツアルト、ブラームス他)の数々の

弦楽四重奏(どれも名曲)を聴いていた私の耳には新鮮で、曲想も

流麗で色彩豊かで、私には田舎の懐かしい風景画を鑑賞している

感じで楽しめます.

ラヴェルの作品といえば「管弦楽の魔術師」と言われる程緻密なオー  

ケストレーションが素晴らしいのですが、この弦楽四重奏にもその点    

が存分に感じ取れます.

演奏するのも難しい曲だと思いますが、この盤の演奏も気に入ってお

ります。 とは言え、他の演奏を聴き比べているわけではありません。

高橋さんの「20世紀の傑作100選」ではパレナン弦楽四重奏団を取り

上げていらっしゃいました。先輩諸氏の良いCDをご紹介頂ければ幸いです.

この盤もご多分に漏れず「ドビッシー 弦楽四重奏ト短調」がカップング

されております.SACDマルチで録音も良いと思います。