AAFC

フュージョン・ギタリストのご紹介

2013年10月5日
分科会資料
発表者 : 宇多 弘

 

<1> 広い世界をカバー

ギターは民族音楽に、クラシック分野に、そしてジャズの世界に広くつかわれています。  
ギターによるソロ形式はモダン・ジャズ時代にはいり、ローリンド・アルメイダ、バーニーケッセル等が西海岸にて活躍。
その後ウエス・モンゴメリーおよびジム・ホールにより、オリジナル曲によるソロ、デュオ、ソロ主導の活動が主流、フュージョン時代のスタイルとして定着しました。  

<2> 代表的なアレンジャ・ブレーヤーのご紹介    

ジャズ時代の既存曲カバー中心からフュージョン時代にては、それぞれのコンポーザ・アレンジャ兼プレイヤーによる個性的なオリジナル曲が主流となり、多くのアルバムがつくられファンを獲得しました。
下記の代表的なブレーヤーの曲と演奏をお楽しみください。  

◎ アール・クルー  (Earl Klugh) 
ジャズの世界からの誘いを断り独自のスタイルを通し、伝統的かつ中間音楽的です。
ムード音楽との誤解を受け易い、朴訥にて頑(かたくな)なアレンジには味わいがあります。   

(Album) “Sudden Burst of Energy”    1996 Warnor Bros. Rec. Inc. 9 45584-2
#10   Till The End Of Time (4:48)
#11   Open Road (4:27)

◎ パット・メセニー  (Pat Metheny) 
ジャズの世界から距離をおいて、専ら描写的または抽象的かつ内面的な音楽を追究します。

(Album) “SECRET STORY”   Metheny Grpup production 1992 MCA Victor Inc. MVCG-87
#5     THE LONGEST SUMMER (6:23) 
#13   TELL HER YOU SAW ME (5:06)

◎ ラリー・カールトン  (Larry Carlton) 
ロック・ファンにも人気がある個性派ですがメロディックなバラードもなかなか。
通称 {トンカラ} とは・・・ミュージシャン世界の逆読み習慣、ラリー/カール/トンと分けて逆にするとトン/カ/ラ。

(Album) “DISCOVERY”    1987 MCA Records Inc. 32DX-766
#4   Discovery (5:24)
#8   A Place For Skipper (4:43)

◎ リー・リトナー (Lee Ritenour)
もっともジャズ的で技巧的、そしてメランコリックな曲のコンポーザ・アレンジャです。  

(Album) “PORTRAIT”    1987 GRP VICTOR musical Inc.  VDJ-1102
#3   WINDMILL (4:20)
#9   RUNAWAY (4:43)                                                                                                     

以上