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オスカー・ピーターソン
1925年生まれ- 2007年没享年82歳、カナダ身のジャズ・ピアニストで作曲家。
スイング期の流れを汲む奏法にモダンな和声感覚を取り入れたスタイルで、ジャズ界きっての超絶技巧を誇り、88鍵をフルに使いこなすダイナミックな演奏と流麗なアドリブから、「鍵盤の皇帝」の異名をとる。ミスタッチのほとんど無い極めて強靭なタッチと明快でハッピーな演奏が身上。
1949年に、ノーマン・グランツの手により、ニューヨークのカーネギー・ホールにてアメリカに進出。
レイ・ブラウン、ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルド、ジョー・パス、カウント・ベイシーやスタン・ゲッツ等の著名なアーティストと共演。1959年にグランツが創設したヴァーヴ・レコードに籍を置き、重要なキャリアを築いた。1965年~1971年にはドイツのMPSレコードに籍を置き、彼の経歴の中でも一際モダンな作風に挑戦している。1973年創設のパブロ・レコードにも、いくつかの名盤がある。
1993年に脳梗塞で倒れ、歩く事が出来なくなるもリハビリを重ねた。 その後、まだ左手が不自由ではあったが再びピアノを弾けるようになった
小曽根真
1961年神戸市生まれ。父の影響で5歳からクラシックピアノを習うも、バイエルに挫折し、ハモンドオルガンに転向し天才奏者と呼ばれる。12歳の時にオスカー・ピーターソンのソロ・ピアノを聴き、ジャズ・ピアノを始める決意をする。1976年15歳でプロデビュー。
1980年にボストンのバークリー音楽大学に入学。1983年バークリー音楽大学のジャズ作・編曲科を首席で卒業後、同年6月にニューヨークのカーネギー・ホールにてソロ・ピアノ・リサイタルを開く。このとき、ちょうど見物にきていたクインシー・ジョーンズに見出されて米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム『OZONE』にて全世界デビュー。
ジャズ・ピアニストとしてデビューしたものの、現在でもハモンドオルガンを演奏することがあり、父親との共演も多い。
近年はジャズの世界を越え、クラシック界で井上道義指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団とガーシュウィンピアノ協奏曲ヘ長調、バーンスタイン交響曲第2番『不安の時代』を、尾高忠明指揮、札幌交響楽団とモーツァルトピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271『ジュノーム』を、大植英次指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団とガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏する等、活動域を拡げている。